【Butterfly/BUMP OF CHICKEN】歌詞の意味を考察、解釈する。

「Butterfly(バタフライ)」は BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)のメジャー6枚目のアルバム「Butterflies(バタフライズ)」に収録されている楽曲です。
アルバムのタイトルとほぼ同じということもあり、アルバムのリード曲となっています。

作詞作曲を手がけるボーカルの藤原基央さんがこの楽曲に込めた思いは、歌詞を読み解いていくことで分かるでしょう。

「Butterfly」はどんな意味?

タイトルのButterflyは名詞であり、「蝶」という意味があります。
アルバム名だと「蝶たち」となりますね。
勘の鋭い方は「この蝶は、リスナーのこと」と思うかもしれませんが、半分正解。
蝶はリスナーの個性や感性を表しているのかもしれません。

これはどういうことなのか。歌詞を追っていきましょう。

歌詞の考察①悲痛な胸の内が綴られる

Butterflyは、最近のバンプとしては稀な方に部類されるほどシビアであったり、暗さを感じる歌詞になっています。

誰にも聞こえない悲鳴が 内側で響く 気付かないふりした人が 気付かれるのを待ってる

この歌詞を見たバンプファンの中には、メジャー4枚目のアルバム「ユグドラシル」に収録されている「ギルド」のフレーズを思い浮かべるかもしれません。
ギルドでは「当たり前だろう 隠してるから 気付かれないんだよ」と第三者目線で綴られていますが、Butterflyでは「気付かれるのを待っている」と苦しんでいる本人目線であり、一人で抱え込んでいるようにも描かれているため、より事態は深刻な様子。
その後に続く「この体を守るあまりに 動きを鈍くした」が拍車をかけています。

ただ、「ため息 胸に手を当てさせたのは 誰だろう」とここで初めて自分以外と思われる存在が登場します。
そしてサビ。

明日生まれ変わったって 結局は自分の生まれ変わり

そう、実は「胸に手を当てさせた」のも自分自身なのかもしれず、これまでの歌詞は自分自身に向けられたもの。
「この心 自分のもの 世界をどうにでも作り変える」ということを知りながらも、葛藤が描かれています。

歌詞の考察②「旗」とは自己の一種

2番の歌詞には興味深い単語である「旗」が登場します。

旗が登場する曲といえば、3枚目のアルバム「jupiter」に収録されている「メロディーフラッグ」がメジャーです。
メロディーフラッグでは「消える景色のその中に 消せない旗がある」「遠い約束の歌 深く刺した旗」等と、旗が多くの人の希望や救いの目印となっています。

一方Butterflyでは、「誰かの掲げた旗を 目印にして 大人しく歩くけど 作った旗も隠している」や「このまま終わるものだって なんとなく悟り 笑って歩くけど 作った旗が捨てられない」という風に、メロディーフラッグに出てきた旗とは違う雰囲気です。
Butterflyの旗は隠す必要があり、けれども捨てられないもの。
例えばこれがアイデンティティーといった自身にしかないものだとすると、それらを押し殺している、けれども放棄することもできないと解釈することができます。
実際、この後のサビでは「この心 自分のもの」「どういじればどうなるか 本当は ちゃんと 知っている」と綴られているため、この曲全体を通して自己との付き合い方について考える機会になっているのかもしれません。

歌詞の考察③「自分自身を愛して」というメッセージ

いよいよ大詰め、ラストのサビを見ていきましょう。

涙は君に羽根をもらって キラキラ喜んで 飛んだ踊った

この「羽根」「キラキラ」「飛んだ踊った」という表現は、タイトルである「蝶」を思わせますが、自身が生み出した涙は蝶のように美しく、「消えてしまう最後まで 命を歌った」もの。
続く歌詞「その心 自分のもの 君が見たものから生まれてゆく」で人がそれぞれ見て感じたものを尊重するべきものであり、「誰かの旗を目印にするのではなく、あなたの感性を大切にして欲しい」と藤原さんは訴えかけているのかもしれません。
また、自身を大切にすることは、即ち自身を愛すること。
このButterflyという曲は、誰かのコピーのような「量産型」になるのではなく、自分自身を受け入れ、愛して欲しいと歌っているのかもしれませんね。

余談:Butterflyのライブver.は長い。その理由は「バンド感を感じる曲」だから?

Butterflyは6分程の曲ですが、ライブで演奏される時は10分弱と原曲よりも長めに演奏されます。
Butterfliesを引っ提げたツアー「BFLY」では原曲コードに沿ったもの、2019年のツアー「aurora arc」ではよりアドリブを取り入れ、ライブならではの一曲に仕上がっています。

ギターの増川さんやベースの直井さんは Butterfly について「バンド感を感じる曲」と話しており、曲をさらに楽しめるようにこのような演奏方法を取っているのではないでしょうか。

ロングバージョンはバンプのライブ映像作品で確認できますので、気になった方はこちらもチェックしてみてくださいね。

まとめ

BUMP OF CHICKENのButterflyは、より言葉の重みを感じる一曲です。
藤原さんはこの曲を通して自己を尊重し、自分自身を受け入れ愛してやって欲しいと訴えかけているのかもしれません。
とはいえ、バンプの中でも難解な曲の一つですから、繰り返し聞いて、ご自身の解釈を深めていってみても良いかもしれませんね。
MVの映像美も必見ですよ。

【花の名/BUMP OF CHICKEN】歌詞の意味を考察、解釈する。
「BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)」の13枚目のシングルである「花の名」は、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の主題歌となった曲です。この曲は、バンプが山崎貴監督との繋がりができるきっかけとなった曲でもあります。...
【BUMP OF CHICKEN】藤原基央の名言を紹介。
「BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)」の楽曲の作詞作曲を手がけ、ギターボーカルを担当する藤原基央さんですが、その数々の名言は多くの人の心に残り、感動を生み出し続けてきました。この名言は、バンプの20年以上の歴史で年代ごとの...
【なないろ/BUMP OF CHICKEN】歌詞の意味を考察、解釈する。
「BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)」の16作目の配信シングル「なないろ」は連続テレビ小説「おかえりモネ」の主題歌です。朝のドラマに相応しい爽やかな曲と思いきや、ドラマの核心をついていたり、バンプらしさの込められた珠玉の一...
【ゼロ/BUMP OF CHICKEN】歌詞の意味を考察、解釈する。
日本が誇る「ファイナルファンタジーシリーズ」は世界で最多の作品数を持つRPGシリーズとしてギネス世界記録にも認定されています。そんなファイナルファンタジーの作品で、男性アーティストとして初めて起用されたのが「BUMP OF CHICKEN...
【ray/BUMP OF CHICKEN】歌詞の意味を考察、解釈する。
「BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)」の数ある曲の中でも、特に人気を誇るのが「ray(レイ)」です。それまでメディア露出の少なかったバンプが、この曲でミュージックステーションや紅白歌合戦にも出演したとあって話題を呼びました...
タイトルとURLをコピーしました