【栞/クリープハイプ】歌詞の意味を考察、解釈する。

今回はクリープハイプの曲である「栞」(しおり)について考察していきます。

アップテンポで明るいメロディが特徴的なこの曲には春を感じさせる要素が多くあります。
また、まるで新学期の不安や期待を詰め込んだような初々しさもある、思わずはにかんでしまうような歌詞ですよね。

そんな温かみのある曲である「栞」は、一風変わった言い回しの歌詞なども含まれていてとても面白いのです。
ということで、今回も歌詞を深掘りしていきたいと思います。

それでは、さっそく歌詞を見ていきましょう。

この曲は曲名に関係して、本の話題からはじまります。

おそらく

途中でやめた本の中に挾んだままだった

というのは栞のことを指します。

空気を読むことに忙しくて 今まで忘れてたよ

周りに合わせながら過ごす毎日を送っていた主人公は、この読みかけの本の存在をすっかり忘れていたのでしょう。

句読点がない君の嘘はとても可愛かった

という歌詞は、照れて早口になった「君」の様子のことでしょう。

とても可愛かったという歌詞から、おそらく歌詞の君というのは女の子ではないかと考えられます。

嘘をつく時に人はいつもより饒舌になることから、主人公に対して必死になって嘘の話をする君の姿に気づいた主人公は、可愛らしさと寂しさを感じているように思えます。

また、あらすじのように簡潔にまとめられるほど主人公と女の子の関係は浅くないのだと主張する歌詞から、主人公は2人で過ごした日々を大切なものとして考えているのでしょう。
主人公にとって女の子がとても特別な存在であったことが表現されていますね。

そんな2人の思い出も、読みかけの本のように曖昧な部分があるからこそ「意味不明」なのかもしれません。

その後すぐにこの曲のサビへと移ります。

桜散る桜散る ひらひら舞う文字が綺麗

という歌詞から季節は春だとわかります。

春は出会いと別れの季節とも呼ばれますが、おそらく主人公と女の子は後者なのでしょう。
離れてしまうため主人公は軽い気持ちで「今ならまだやり直せるよ」と言ったものの、女の子の様子からなのか、つい発言を取り消したようです。
「嘘だよ、ごめんね」と。

このような歌詞から、主人公と女の子は以前恋人関係だったのではないかと考えられます。
すると、歌詞の

新しい街にいっても元気でね

という部分は2つの意味を持つようになります。

1つは引っ越しや進学などの理由で離れてしまう2人の距離のこと。
もう1つは女の子が自分以外の誰かを好きになることを応援する主人公の気持ちです。

離ればなれになる2人の関係性を「街」に例えて表現しているのではないかと考えると、なんだか淡く切ないフレーズのように感じられますね。

そして桜は散って、まるで絨毯のように地面を覆い尽くします。
ちょっと、もっと、ずっと…というように、だんだんと気持ちが溢れていく様子がとても愛らしいです。
うつむきながらも、明るくなれる素敵な歌詞ですよね。

その後ギターの演奏が入り、少しだけゆっくりなテンポへ変わります。
曲の転調部分でしょうか、個人的には過去と未来を区切る役割をしているのかなと思いました。
きっと演奏後の歌詞は過去のことでしょう。

初めて女の子の名前を呼んでみる主人公、何かを言いたかったのでしょう。
しかし女の子が振り返ると主人公は嬉しい気持ちと同時に恥ずかしさが込み上げてきたようです。
振り返った女の子の顔を見ただけで胸がいっぱいになり満足する主人公はとても純粋な性格のでしょう。

この時に言おうとしたことを、2人の物語を「本」に例えた時に、あとがきに書くつもりだったようです。

2人にしか分からないこの思い出は、周りから見れば意味不明なのでしょうが、きっと大切な思い出なのでしょうね。

そしてこの曲のサビへと戻ります。

ありがちで退屈などこにでもある続き

という歌詞はきっと一般的にハッピーエンドと呼ばれるもののことなのでしょう。

しかし主人公と女の子の物語では、「風に舞う」ため、ハッピーエンドにはならないようです。
物語の結末が変えられないように、2人の今の関係性も変えられず、うつむいて地面に向かい泣いているようです。

ここで曲は今までにはなかったテンポに変わります。

2人が別れた時の寂しさや辛さ、相手に対する怒りなどといった感情も、時が経つことで次第に落ち着くことを「懐かしくなる」と言っているのではないかと思います。

それまでは待って水をやる

という歌詞から地面を思い出に例えて、水をやるのは思い返すことを表しているのでしょうか?

その後またサビへと戻り、主人公はまた女の子を応援しています。

うつむいてるくらいがちょうどいい

という歌詞にやはり元気づけられますね。

今回はクリープハイプの曲である「栞」のについて考察しました。
切ないのに元気がでる、温かい1曲です。

また色んな解釈をしながら曲を聴いてみると、新たな発見が見つかって面白いかもしれませんね。

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