【I love… /official髭男dism】歌詞の意味を考察、解釈する。

公式MV1億回以上再生

今や日本を代表するピアノPOPバンドとなったOfficial髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)が、「ノーダウト」「Pretender」「宿命」と順調にヒットを飛ばし、満を持して4thシングルとしてリリースしたのが今作である。

TBS系火曜ドラマ「恋はつづくよどこまでも」の主題歌にも起用されている他、絶大な人気を誇るこの曲の公式MVはYoutubeで1億回以上再生されており、その影響力は凄まじいものがある。

そこまで人を引き付ける魅力とは何なのか。
歌詞の解説を行いたい。

I loveという言葉の意図

僕が見つめる景色のその中に

君が入ってからいつも変わり果てた世界は卒なくこなした日々の真ん中不思議な引力に逆らえず崩れてく

曲の主人公である「僕」は景色を「見つめている」。
「見ている」という表記ではなく「見つめている」ことから、「君」という存在の重要性を表現している。

その「君」が存在することによって、卒なくこなした無機質な日々を崩壊させ、新しく明るい世界を見せてくれた、という意味になる。

I love, なんて言いかけてはやめて I love, I love, 何度も

曲のタイトルにもなっている「I love」というフレーズは「君」に対する主人公のストレートな想いであり、それを幾度も重ねることで、この曲のメインテーマとして強調する効果を狙っている。

「I love」と最後の「you」が無い表現をしているのは、主人公の自身の無さや照れ隠しを上手く表現した技術力の高い歌詞構成と言えるだろう。

高まる愛の中 変わる心情の中

燦然と輝く姿は

まるで水槽の中に飛び込んで

溶けた絵の具みたいな, イレギュラー

独りじゃ何ひとつ

気付けなかっただろう こんなに鮮やかな色彩に

普通の事だととぼける君に言いかけた

I love, その続きを贈らせて

「君」に対する想いは日々強くなっていく。
しかし、その想いが伝えられない。
このフレーズでは、「君」つまり「I love」の続きの「you」が言えない主人公の葛藤をつぶさに表現しており、輝いて見える「君」への愛情が言葉を変え述べられる。

ちなみに、今作のシングルジャケットが「水槽に飛び込んで溶けた絵具」のような表現になっており、原曲とリンクさせている点も面白い。

水と絵の具、二つが混ざり合うからこそ鮮やかな色彩になる。
君と僕との関係を水と絵の具に例えているのである。

主人公の不安と藻掻き

見えない物を見て笑う君の事を

分けない僕が居る

美しすぎて目が眩んでしまう

今も劣等感に縛られて生きている

劣等感というキーワードからもわかるように、主人公の自信の無さ、不安感が伝わってくる。

主人公の知らないところで笑っている君を想うと嫉妬や悲しさを感じてしまうと歌っている。

自分と君は釣り合わないのではないか、という苦しい考えにずっと縛られているということである。

I love, I love, 不恰好な結び目

I love, I love, 手探りで見つけて

I love, your love,解いて絡まって

僕は繰り返してる 何度も

何度も「I love」を繰り返し、想いを伝えようとする主人公。
「your love」というフレーズも加わり、不格好ながらも藻掻いている様を切なく歌っている。

作者が伝えたかった愛の重要性とラストフレーズ

レプリカばかりが飾られた銀河

カーテンで作られた暗闇

嘆く人も居ない

ネズミ色の街の中でI love,

その証を抱き締めて

「レプリカ」はコピー品や模造品と同義語であり、銀河というのは「君」と会う前の主人公がいた世界。
「カーテンで作られた暗闇」というフレーズや「ネズミ色の街」というネガティブな言葉を連ね、今までの自分のことを否定しつつ、「君と出会って」そうではなくなったという裏の意味を表現している。

喜びも悲しみも句読点

のない想いも

完全に分かち合うより

曖昧に悩みながらも認め合えたなら

人は誰しも、見えない部分、隠している部分がある。
相手を想うとどうしてもわからない部分に不安を感じてしまう。

主人公も歌詞の中で、そこに苦しみ葛藤しているのだが、お互いに完璧を求めすぎることは何も幸せを生みはしない。

それならば悩みながら認め合えばいいのだ、とこの節では説いているのである。

重なる愛の中 濁った感情の中

瞬きの瞬間その合間に

君がくれたプレゼントはこの やけに優しい世界だ, イレギュラー

独りじゃ何ひとつ気付けなかったただろう こんなに大切な光に

普通の事だとぼける君に言いかけた

I love, その続きを贈らせて

君と僕の二人の距離は確実に近づいているのだが、もちろんまだ不安な部分もある。

しかし、「君がくれたプレゼント」は「優しい世界」というポジティブな景色。

独りではたどり着けなかった場所に、相手を愛することでたどり着けたという、愛することの大切さや尊さを作者は伝えたかったのであろう。

受け取り合う僕ら

名前もない夜が更けていく

最後のフレーズで「受け取り合う僕ら」という言葉で締めくくっていることから「I love」の先、「you」までを伝えた、ということを暗示して曲が終了する。

曲名の真の意味

曲名がなぜ「I love」の「you」まで行かず止まっているのか。

それがこの曲の面白いギミックであり、ラストのオチを引き立たせる構成である。

ストレートではあるが、いじらしくも相手を想う不安な気持ちを見事に歌い上げ、愛の大切さを表現したこの曲がヒットしたのは当然と言えるかもしれない。
まだ聴いたことが無い方は是非、一度楽しんでほしい。

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