【虹色の戦争/SEKAI NO OWARI】歌詞の意味を考察、解釈する。

SEKAI NO OWARIの名曲

今作はSEKAI NO OWARI(セカイノオワリ)の記念すべき一枚目のアルバム「EARTH」に収録されている大ヒット曲である。

実はデビュー前のデモテープにも収録されていた名曲で、ファンの間では知らない人はいないナンバーであるが、その深い歌詞は非常に考えさせられる歌詞で、一度内容を巡ってSNSで炎上騒ぎまで起こった経緯がある。

そんな話題曲「虹色の戦争」歌詞を解説していく。

本当の平和とは

花に声があるなら何を叫ぶのだろう

「自由の解放」の歌を世界に響かせているだろう

平和に耳があるなら何が聴こえるだろう

偽物の自由の歌が爆音で聴こえるだろう

花が叫ぶ愛の世界で僕等は平和を歌っている

鳥籠の中で終わりを迎えた「自由」は僕になんて言うだろう

人間は戦争が起こると、「自由の開放」や「平和」を歌う。
しかし、身動きできず、ただ人間に蹂躙されるだけの花を平然と枯らし、その命を奪っていく。
その花が口を聞けたなら、どんな歌を歌うのか。

この曲はボーカルの深瀬氏がふと散歩をした時に「地球を大切に」と書かれたプラカードを持つデモを見たことから、書き起こされた曲であるとのこと。

「平和を歌っている」にも関わらず、他の生き物を虐殺しているに等しい人間とは一体何なのか、そういったテーマの元に作曲されているバックボーンを踏まえて歌詞を理解していく必要がある。

人間VSそれ以外の生命

生物達の虹色の戦争

貴方が殺した命の歌が僕の頭に響く

The war of the rainbow color

(虹色の戦争)

生物達の虹色の戦争

貴方が殺した自由の歌は貴方の心に響いてますか?

The war of the rainbow color

(虹色の戦争)

ここで曲名の「虹色の戦争」の意味が判明する。

「虹色の戦争」とは人間とそれ以外の生物との戦いのこと。
戦争に反対し、平和を望みながらも、様々な命を奪っていく人間。

花だけではなく、虫や家畜、全ての生き物。

人間が殺していくもの達の立場を「自由の歌は貴方の心に響いていますか」という皮肉というには強烈すぎるフレーズで表現している。

命の価値と平和の捉え方の違い

虫に歌があるなら何を叫ぶのだろう

「平和の解放」の歌を世界に響かせてるだろう

自由に耳があるなら何が聴こえるだろう

偽物の平和の歌が爆音で聴こえるだろう

虫が叫ぶ平和な世界で僕らは愛を歌っている

虫籠の中で終わりを迎えた「命」は僕に何て言うだろう

ここでは、虫を特に引き合いに出している。
冒頭の最終フレーズでは鳥籠であった部分が虫籠に変わっており、そういった細かい言葉選びも徹底されていることがわかる。

偽物の平和、まさにこの言葉が作曲者の伝えたいことを象徴していると言える。
虫籠の中で飼い殺されて終わっていく命、「平和」とは一体何なのか。
どの立場から現状を見ているかで「平和」の価値観が変わってくるのである。

人間の傲慢さ

生物達の虹色の戦争

貴方が殺した命の歌が僕の頭に響く

The war of the rainbow color

(虹色の戦争)

生物達の虹色の戦争

貴方が殺した自由の歌は貴方の心に響いてますか?

The war of the rainbow color

(虹色の戦争)

青色の空に神様がきて願いを1つ叶えるなら

花や虫は何を願うのだろう

青色の空に神様がきて願いを1つ叶えるなら

僕等の命の炎は消えてしまうのだろう

花や虫の立場で平和を願うとどうなるのだろうか。
花や虫が神様に願いを叶えてもらえるとしたら何を願う?

自分たちがやられていることと同じことを人間にも望むであろう。
もしくは、人間の存在そのものを失くしてしまえば、彼らにとっての平和が訪れる。
人間の強欲さと傲慢を手厳しい表現で批判している。

訴えかける訳ではない。ただサラッと伝えるのみ

“The war of the rainbow color”

is the war the whole world knows

and the whole world participate in.

(「虹色の戦争」とは世界中が知っていて

世界中が参加している戦争である)

“The war of human vs. living things except human”

is the war the whole world “does not feel”

even though the whole world “knows”

(「人間と人間以外の生物の戦争」とは

世界中が「知っている」のに世界中が「感じない」戦争である)

曲中のこのフレーズは非常に哲学的で考えさせられる歌詞となっている。

「虹色の戦争」は世界中の人間が参加し、知っている。

「人間と人間以外の戦争(=虹色の戦争)」は相手を虐殺していることすら意識の外、気づいてすらいない。
そんな残酷な現象である、ということである。

ここもあえて日本語ではなく、英語の歌詞にしているところが非常に考えられている。
最後に持ってきているキラーフレーズにも関わらず、ストレートに伝えずにまさに「散歩をしている」かのように英語で歌うのである。
まさにSEKAI NO OWARIらしい歌詞構成である。

そして最も注目すべき点は、この歌詞に関してもサラッとした歌い方でまさに散歩をしているように伝えている点である。
訴えかけるような歌い方ではない、そのスタンスもこの曲の歌詞の深さを一層味わい深いものにしている。

人間とは存在自体が罪深きモノ

歌詞全体の解説を終えて感じるのは、やはり作曲者の繊細さやセンスが如実に表れている点、まさにSEKAI NO OWARIの世界観が存分に発揮されていることに尽きる。

人間の強欲さや傲慢を、ただ皮肉るだけではなく、また訴えかけるでもなく、「伝える」という主張の仕方。

その捉え方には賛否があるのは十分理解できる。
しかし、それが正しい悪いではなく「人間と平和」、その本質を考える意味でこの曲はとても良い題材と言えるだろう。

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