【やってみよう/WANIMA】歌詞の意味を考察、解釈する。

現在、音楽シーンで大きな注目を浴びている3人組のパンクロックバンド、WANIMA。
彼らの楽曲「やってみよう」は、auのCMソングとして起用され、連続するストーリーが話題となっています。
この楽曲は、そのポジティブなエネルギーによって聴く人々に活力を与えてくれる歌詞が特徴です。
それでは、この楽曲の歌詞をじっくりとご紹介しましょう。

とりあえずやってみよう

正しいより 楽しい
正しいより 面白い
やりたかったこと やってみよう
失敗も思い出
はじめよう やってみよう
誰でも最初は 初心者なんだから
やったことないことも やってみよう
苦手な相手とも 話してみよう
知らなかったこと 見たことないもの あたらしい 楽しい

1番のメッセージは「楽しそうなことを優先しよう!」という趣旨です。

日々の学校や仕事の中で、私たちはしばしば物事を「正しいかどうか」で判断してしまいがちです。

「~すべき」「~しないといけない」という考え方が日常に浸透してくると、心から何かに取り組む喜びを見失ってしまうことがありますよね。

大人になるにつれて、「ミスしたらどうしよう」「失敗するのは避けたいからリスクを冒さないでおこう」という慎重さが増して、新しいことに挑戦する気持ちが薄れてしまうことがあります。

そんな時に、WANIMAは「失敗しても大丈夫!やりたいことにチャレンジしよう!」と明るいメッセージを送ってくれます。

まずは、とにかく一歩踏み出してみよう。
そうした勇気を与えてくれるような感覚になりませんか?

困難も楽しもう

悲しいときは 笑って
寂しいときは 声出して
雨はいつまでも 続かない
土砂降りも楽しもう
踏み出そう よじ登ろう
高い山ほど 絶景が待ってるから
遠回りの道を 選んでみよう
険しい峠には 何かがあるさ
ありえなかったこと 出会わなかった人 あぶなっかしい 楽しい

そして、興味を持ったことに初めの一歩を踏み出した後は、その道を「進んでみよう」と再びWANIMAが私たちの背中を押してくれます。

たとえ辛い時や表情が曇ってしまうような瞬間でも、笑顔を振りまいて明るい声を出してみると、予想以上に状況が好転することがあります。

人生の中には難しい時期が訪れることもありますが、そんな時でも雨を楽しむような前向きな心を歌詞が届けてくれます。

厳しい山道を登りつめれば、そこには素晴らしい景色が広がっています。

このように、山の道を人生に例えて、WANIMAは私たちに希望と活力を与えています。

元々の童謡「ピクニック」のタイトルにも通じる共通点が見受けられますね。

今日という日を大切に

振り返るより振り向いて
掘り返すより掘り出して
過ぎた話はほどほどに
今の話をしよう
恐れず迷わず
同じ今日という日は二度とないんだから
明日よりも今日にはじめよう
知らなかった自分と一緒に走ろう
思い立った日が 思いついた日が
そこがスタートだ

新しいことへの一歩を踏み出すのに戸惑ったり、過去の出来事に思いを馳せてしまうことは、多くの人に共通する心の悩みです。

「やってみよう」は、そうした悩みに対しても励ましの言葉を届けています。

「過ぎた話はほどほどに」という部分が、過去に囚われることを否定しているわけではありません。
過去の思い出も大切な要素ですからね。

ただし、過去にすがるばかりでなく「今の話をしよう」と歌っています。
そして、この瞬間から新たな一歩を踏み出すことを奨励しています。

今日という最初で最後の日、そして明日やその後の「今日」にも向き合って、大切に生きていくことを歌っています。

自分は自分

青いより青い 空もそうさ
同じに見えて いつも違う
どんな人だって 同じじゃないさ
空気なんて読まない
やってみよう
正しいより 楽しい やってみようか
倒れるなら 前に倒れよう
やって後悔などすることないさ
理由なんていらない

純粋な楽しさに導かれて、自分がやりたいことに取り組む道を選ぶと、他の人の選択とは異なる方向に進むことがあるかもしれません。

「周りとは異なる」という事実に対して、多くの人が恐怖を感じたり、不安になったりすることはよくあります。

しかし、人は元々みんな異なる存在であり、人生は喜びを見つけ、やりたいことを実現するためにあるのだと思います。

「やって後悔する方が、やらずに後悔するよりもまし」という格言も存在しますね。

アーティストとして自分たちの道を進み続けるWANIMAが歌うことで、このメッセージは説得力を持って私たちに響いてくるのです。

底抜けにポジティブな一曲

いかがでしたでしょうか?

「一歩目を踏み出そう」「踏み出した先を進み続けよう」「過去にとらわれず未来を見つめよう」「周囲を気にせず自分の道を進もう」という4つの重要なメッセージ。
これらはすべて、「やってみよう」というタイトルと共鳴し、私たちに前向きなエネルギーをもたらしてくれます。

そしてその爽快なポジティブさは、私たちが日常の中で抱える悩みに対して、元気を届ける清涼剤のような存在です。

有名曲の独自のアレンジやカバーを超えて、WANIMA自身の情熱が爆発する応援歌「やってみよう」。

人生に迷ったときに、この名曲を聴いてみるといいですよ。
きっと疲れた心に、新たな活力を注入してくれることでしょう。