【Princess/ちゃんみな】歌詞の意味を考察、解釈する。

ちゃんみなの「Princess」この曲は力強くクールな印象を持っており、曲の雰囲気が魅力的です。
音楽を聴く際、たまに歌詞に気を取られずに、ただ音楽を楽しむことがありますが、この曲は非常に洒落た歌詞を持っていますので、ぜひ歌詞にも注目してみてください。

今回は、「Princess(プリンセス)」の歌詞に焦点を当ててみましょう。

欲しいものは自らの手で手に入れる

世界1 microphone が似合う princess
世界1 microphone が似合う princess
世界1 microphone が似合う princess
ch an mi na みんな知ってるでしょう

この曲は歌姫ちゃんみなにぴったりのクールなスタートです。
ch an mi naのパートでは、つい一緒に歌い出したくなりますね。


Hello haters ヘッズにfriends
bro sis mom dad その他の人類
私がprincess JKがリスペクトする
私のスペック レベル高くね?
有名なラッパーが求める握手
大手事務所が契約書さしだす
hatersの無駄すぎる逆拍手に
少しもビビらねぇ Check it 脈拍

“ヘッズ”という言葉は、本来”HIPHOPが大好きな人”を指しますが、この文脈では”熱狂的なファン”として使用されているようです。
音楽ビデオの最後で、みんなが口にしている”C-H-A-N-M-I-N-A みんな知っているでしょう”からも、彼女の熱狂的なファンであることがうかがえます。
おそらく、彼女のファンたちが熱中しすぎて、口から言葉があふれ出てしまうのでしょうね。

歌詞には”JK”というキーワードが登場しますが、この曲は、ちゃんみなが高校生の時に制作されたものです。
同世代の女子高生からリスペクトされるだけでなく、既に有名なラッパーや大手事務所からも注目されているという現実が反映されています。
しかし、それに対抗する”haters”(他人を憎む人たち)も登場し、”逆拍手”というネガティブなジェスチャーも表れます。
それにもかかわらず、ちゃんみなは彼らに臆せず、むしろ”脈拍チェックしてみな”と言い返しています。


泣き虫のお姫様なんて
もう流行らないの生憎様
可愛いだけじゃやってけない世界
あんたにはちょっと向いてないみたい
自分のスキルが知りたいなら
まずは鏡に聞いてみれば?

その上で私に言った言葉
後悔したなら体に掘りな
古いおとぎ話の読み聞かせは拒否だ
みんなとっくに死んだ

女の子であれば、小さな頃に “女の子なんだからもっとおしとやかにしなさい” と言われた経験があるかもしれません。
お姫様の出てくる絵本を読まれたり、そのような教育を受けたこともあるでしょう。
しかし、私たちの時代では、そんなアドバイスは実用性にかけていると感じることがあります。
可愛く振る舞って泣いているだけでは、誰かが助けてくれるとは限りませんし、現実はおとぎ話のようなものではないことを理解しています。
この世界で成功するためには、女性でも強くなければならないという現実があります。

ちゃんみなは、この現実をよく理解しており、そのためにこうした歌詞を書けるのだと思います。
彼女は、この世界で生き抜くためには強さが必要であることを誰よりも理解しているからこそ、このような歌詞を表現できるのでしょう。


I’m a princess
世界1 microphoneが似合うprincess
I’m a princess
世界1 microphoneが似合うprincess
I’m a princess
世界1 microphoneが似合うprincess
I’m a princess
世界1 microphoneが似合うprincess

ここまでの歌詞は、非常に力強さが伝わっており、”自分の実力で何でも成し遂げる”という強い決意が感じられます。


この頃やたらとしたしいふり
てかまずお前の名前は何?
誰?何?何の用だよ
今更友達ごっこは拒否
私の歌は人生の日記
今に見てろって思ってた正直
酷いイジメにあってた時期や
悪やってた時期の弱さが次期
今の私を作り出して
今私はここに立ってるて
あのいじめっ子はきっと泣いてるね?
みんなは私と楽しんで帰って

話題になると、突然仲間になりたがる人たちが現れることがあります。
名前も知らない人が近づいてきて、自己防衛の警戒心が生まれることもあるでしょう。
この歌では、ちゃんみながそういった経験をストレートに歌っています。
彼女は、助けてもらえない中で強くなり、泣いているいじめっ子とは正反対の存在として描かれています。
彼女が過去から現在に至るまで成長し、自分の信念に従って立ち上がった姿には、スッキリ感を感じます。

ちゃんみなが今ここに立っている姿を思うと、昔から彼女を見守り、応援してきたことが嬉しい気持ちにつながります。
もし彼女がこの道を進まなかったら、私たちはこのような力強いラッパーに巡り合えなかったかもしれないと思うと、複雑な気持ちになります。


Lalalala lalalalala…
(Chanmina)
(Chanmina)
(Chanmina)
(Chanmina)

悪い魔女にはもう騙されない
悪いものは食べない 絶対
一生眠ってなんかいられない
頭良くもらう王子様のkissing
鏡よ鏡 世界で1番
microphoneが似合うprincessは誰
世界1 microphoneが似合うprincessは誰

“Lalalala…”の部分では、非常に無邪気で可愛らしい歌声が楽しい雰囲気を醸し出しており、音楽ビデオでも楽しさが表現されています。
しかし、曲は急激に変わり、”悪い魔女~”の部分からは雰囲気が一変します。
この瞬間、音楽ビデオでも王子様がリンゴを食べさせられるシーンが描かれ、彼が眠りに落ちてしまいます。
これに対して、お姫様はもはやだれにも騙されない覚悟を示し、自分が魔女になってもかまわないと強く表現されています。
彼女は自分の目覚めるのを待つのではなく、むしろ王子様を眠らせておくという決意を示します。
この一連のシーンから、お姫様の”欲しいものは自らの手で手に入れて離さない”姿勢が浮かび上がります。

しかし、実際につかんで離さないのは、ファンの心かもしれませんね。

現代のプリンセス

昔話に登場するような、1人では何も成し遂げられないお姫様のような存在は、今の時代では必要とされていないでしょう。
現代において求められている女性像は、”自分自身で高いスキルを持ち、独力で成功を掴むことができる”女性ではないでしょうか。
このような強くて賢い女性が、多くの人々に憧れられている現代のプリンセスであると言えます。
その代表的な存在が、もちろん”ちゃんみな”ですね!