WANIMAの「サブマリン」は、メジャー1stフルアルバム『Everybody!!』に収録されている楽曲です。WANIMAといえば、前向きな応援歌や青春の熱量をまっすぐ届けるバンドという印象が強いですが、この曲では少し大人びた恋愛や、胸の奥に隠した欲望が描かれています。
タイトルの「サブマリン」は、潜水艦を意味する言葉です。水面下を静かに進んでいくイメージは、表には出せない本音や、相手との距離を少しずつ縮めていく感情とも重なります。明るく勢いのあるサウンドとは裏腹に、歌詞を読み解くと、そこには夜のムードや曖昧な関係性、そしてWANIMAらしいユーモアと色気が詰まっています。
この記事では、WANIMA「サブマリン」の歌詞の意味を、タイトルの象徴性や曲に込められた恋愛観、WANIMAらしい表現方法に注目しながら考察していきます。
WANIMA「サブマリン」はどんな曲?アルバム『Everybody!!』の中での位置づけ
WANIMAの「サブマリン」は、メジャー1stフルアルバム『Everybody!!』に収録された楽曲です。WANIMAといえば、まっすぐな応援歌や、青春の衝動を全力で鳴らすバンドというイメージが強いですが、この曲では少し違った角度から“人間らしさ”が描かれています。
明るく勢いのあるサウンドはWANIMAらしさ全開ですが、歌詞の中には恋愛、欲望、夜の空気、曖昧な関係性といった、大人びたテーマが含まれています。爽快なメロディに乗せているからこそ、重たくなりすぎず、むしろ遊び心のある一曲として聴くことができます。
アルバム『Everybody!!』は、タイトル通り「みんなへ向けて鳴らす」ような開放感のある作品ですが、その中で「サブマリン」は、心の奥や夜の奥へ潜っていくような役割を持っています。表向きの明るさだけではなく、WANIMAが持つ少し危うい色気やユーモアを感じられる楽曲だと言えるでしょう。
「サブマリン」というタイトルが意味するもの|沈む・潜る・近づくイメージ
「サブマリン」とは、英語で潜水艦を意味する言葉です。海の表面ではなく、水中深くを進む乗り物であることから、このタイトルには“表には出せない感情”や“密かに近づいていく欲望”のイメージが重なっているように感じられます。
この曲の主人公は、堂々とまっすぐ相手に向かっていくというよりも、夜の雰囲気の中でじわじわと距離を縮めていく存在として描かれています。まさに水面下を進むサブマリンのように、静かに、しかし確実に相手の心や身体へ近づいていく。その感覚がタイトルに込められているのではないでしょうか。
また、海の底へ潜っていくイメージは、理性よりも本能に近づいていく感覚とも重なります。昼間の明るい世界では言えないこと、隠している本音、抑えきれない衝動。そうした感情が、曲全体に漂う“深さ”や“湿度”を生み出しています。
歌詞に描かれるのは“大人の恋”とWANIMAらしいユーモア
「サブマリン」の歌詞には、ピュアな恋愛というよりも、もっと大人びた関係性が描かれています。好き、会いたい、そばにいたいという感情だけではなく、相手に触れたい、近づきたい、確かめたいという欲望が前面に出ているのが特徴です。
ただし、その表現は決して暗く生々しいだけではありません。WANIMAらしい軽快さやユーモアがあるため、聴き手に重苦しさを与えません。むしろ、少し照れくさい感情を笑い飛ばすような明るさがあり、そこにバンドらしい魅力があります。
WANIMAは、人間の弱さや情けなさ、欲深さを隠さずに歌うバンドです。「サブマリン」でも、きれいごとだけでは済まない恋愛の感情が描かれています。しかし、それをネガティブなものとしてではなく、「それも人間らしさだ」と肯定しているように聴こえるのです。
明るいサウンドの裏にある、欲望と本音のストレートな表現
この曲のおもしろさは、サウンドの明るさと歌詞の内容のギャップにあります。メロディや演奏だけを聴くと、勢いのある楽しい曲という印象を受けます。しかし歌詞を追っていくと、そこにはかなりストレートな欲望や本音が込められていることに気づきます。
WANIMAの楽曲は、感情を遠回しに飾るよりも、真正面からぶつけることが多いです。「サブマリン」でも、相手への興味や衝動がかなり直接的に表現されています。そのため、聴く人によっては少し大胆に感じるかもしれません。
しかし、その大胆さこそがこの曲の魅力です。恋愛には、きれいな気持ちだけでなく、言葉にしづらい欲望や、理性では抑えきれない瞬間があります。「サブマリン」は、そうした感情を隠さず、WANIMAらしい明るさで鳴らしている楽曲なのです。
“沈んだソラ”から始まる世界観|曖昧な関係と夜のムード
「サブマリン」は、冒頭からどこか暗く湿った空気を感じさせる世界観で始まります。明るい昼間ではなく、沈んだ空、夜、あるいは心が少し落ちている時間帯を思わせる描写が印象的です。
この“沈む”という感覚は、タイトルの「サブマリン」とも強くつながっています。空が沈む、気持ちが沈む、そして自分自身も相手との関係の中へ深く潜っていく。そうしたイメージが重なり合い、曲全体に独特のムードを与えています。
また、歌詞に描かれる関係性は、はっきりとした恋人同士というよりも、どこか曖昧です。近づきたいけれど、完全には踏み込めない。軽さの中に本気があり、本気の中に遊び心がある。この曖昧さが、大人の夜の空気をよりリアルにしています。
WANIMAのエロ系楽曲としての「サブマリン」|CHEEKYとの共通点
WANIMAには、まっすぐな応援歌だけでなく、少し下世話でユーモラスな“エロ系”の楽曲も存在します。「サブマリン」は、その系譜にある一曲として捉えることができます。
たとえば「CHEEKY」のように、欲望や色気を隠さずに歌いながらも、どこか笑える軽さを持っている点は共通しています。WANIMAのすごさは、こうしたテーマをいやらしくなりすぎず、ライブで盛り上がれるポップさに変換できるところです。
「サブマリン」も、ただ官能的な曲というより、バンドの遊び心が強く表れた曲です。少しふざけているようで、実は人間の本音をしっかり突いている。だからこそ、聴く人は笑いながらも、どこか自分の中にある感情を思い出してしまうのではないでしょうか。
厚みのあるコーラスが生む中毒性|ライブで映える楽曲構成
「サブマリン」は、歌詞の世界観だけでなく、楽曲としてのノリの良さも大きな魅力です。WANIMAらしい厚みのあるコーラス、勢いのあるバンドサウンド、耳に残るフレーズが合わさることで、一度聴くと頭から離れにくい中毒性を生み出しています。
特にWANIMAの楽曲は、ライブで聴いたときに真価を発揮するものが多いです。「サブマリン」も、観客と一緒に声を出したり、身体を揺らしたりしながら楽しめるタイプの曲だと言えるでしょう。
歌詞のテーマだけを見ると大人っぽく感じますが、サウンドは非常に開放的です。そのため、湿った夜のムードを描きながらも、最終的には明るく弾けるような印象を残します。このバランスが、WANIMAならではの魅力です。
「サブマリン」が伝えるメッセージ|深く潜った先にある解放感
「サブマリン」が伝えているのは、単なる恋愛や欲望の歌ではありません。もっと深く見ていくと、“自分の本音から逃げないこと”がテーマになっているようにも感じられます。
人は誰でも、表に出せない感情を持っています。きれいに見せたい自分、強がっている自分、隠している欲望。その奥にある本音へ潜っていくことは、少し怖いことでもあります。しかし「サブマリン」は、その深い場所へ向かうことを、暗くではなく明るく描いています。
水中深くへ潜った先にあるのは、閉塞感だけではありません。そこには、普段は見えない景色や、隠していた自分自身との出会いがあります。「サブマリン」は、そんな“本音の深海”へ向かう曲であり、最後には解放感すら感じさせる一曲なのです。
まとめ|「サブマリン」はWANIMA流の遊び心と色気が詰まった一曲
WANIMAの「サブマリン」は、明るいサウンドの中に、大人の恋、欲望、曖昧な関係性、そして人間らしい本音を詰め込んだ楽曲です。タイトルの「サブマリン」は、表面ではなく深く潜っていく感情を象徴しており、曲全体のムードを見事に表しています。
一見すると軽快で楽しい曲ですが、歌詞を読み解くと、そこにはWANIMAらしいストレートな表現と、少し危うい色気があります。きれいごとだけではない恋愛の感情を、笑いと勢いに変えて届けてくれるところが、この曲の大きな魅力です。
「サブマリン」は、WANIMAの応援歌とはまた違う一面を味わえる楽曲です。人間の本音を明るく鳴らす、WANIMA流の遊び心と色気が詰まった一曲だと言えるでしょう。


