【残機/ずっと真夜中でいいのに。】歌詞の意味を考察、解釈する。

「チェンソーマン」の第2話のエンディングテーマとして制作された、ずっと真夜中でいいのに。の『残機』という曲をご紹介します。
この歌詞を通じて、タイトル『残機』が伝えるメッセージについて考察していきます。

自分らしさを解放する覚悟

「チェンソーマン」という作品は、主人公のデンジがチェンソーの悪魔ポチタと共にデビルハンターとして生計を立てる物語です。
彼は亡き父の借金を返済するためにヤクザの仕事を引き受けますが、彼らに騙されて命を落としてしまいます。
しかし、ポチタがデンジの心臓となり、デンジは「チェンソーの悪魔」として生き返ります。
デンジは偶然力を手に入れ、個性豊かなキャラクターたちと出会いながら悪魔たちと対峙していくアクションストーリーです。

しょっぱいぜ 初めて嗅いで舐めた出会い
自暴自棄です 平均的な正論が貧乏
いらっしゃいませ ニンニク増しで目指した健康体
腹歌満たしてる

1番の歌詞には、デンジとポチタの出会いが描かれています。
デンジは父を亡くし、大きな借金を抱え、人生に絶望していました。
そんな彼のもとに、瀕死のポチタという存在が現れます。
ポチタの強さと生きる意志に触れ、デンジは自らの血を与えることでポチタを救い、自身も新たな生きる力を見つけるのです。
「ニンニク増しで目指した健康体」は、一時的なエネルギー供給を連想させます。
自暴自棄だったデンジとポチタは、血を介した契約を結び、共に生きる理由を見つけたのです。
その出会いは突然のものでしたが、お互いにとって「生きる意味」を見出すきっかけになったのではないでしょうか。

優等生 無知なフリして踊っちゃって
欠点です 現状把握しちゃうから中断中
もう譲渡 見せびらかし合いましょ劣等感妄
変えられゃしないってわかってるからぁ?

この歌詞は、現代社会にも共感を呼ぶ部分があります。
主人公は完璧な振る舞いで安定した生活を送っていました。
自分の欠点や現実から目をそらせば、傷つくことも避けられたでしょう。
しかし、最終的には自分の持つコンプレックスを受け入れ、「本当の自分」のまま生きることを決意します。
自分自身を変えることはできないならば、周囲の期待を無視し、自分らしさを解放する覚悟さえ感じられます。

不思議な安心感

直感で自己中な理解不能プレイヤ
求められたなら惨事会
くだらん口喧嘩でマシになんだ
モットーもっと?もう意外と辛いのに

「直感で自分勝手で理解不能なプレイヤー」というフレーズは、まさにデンジの特徴を象徴しています。
彼は自分の夢のためには時に凶暴な側面を見せることもあります。
心は優しい青年ですが、感情のままに行動してしまう危うい一面も持ち合わせています。
それでも、爆発的なエネルギーが彼を駆り立てています。
行動するアクティブさは、楽曲のスピード感と同様に、彼の特徴を表現しています。

うざいくらい 叫んだって喰らったって
譲れない日々よ 栄養になってまた 汚しあえ
残機わかんなくて 上がんなくて
脊髄反射の涙腺は 濁った声で歌えば感謝です

『残機』というタイトルは、ゲームで使われるプレイヤーの残りの試行機会を指します。
限界がいつ訪れるか分からない状況でも、決して諦めずに前進する強固な意志が感じられます。
どれだけ困難な状況でも、譲れない価値観が存在することを示しています。
この堅固な決意こそが、デンジを駆り立てているのでしょう。

試したいわ あたたかくて
絶体絶命な 夜は気持ちい
平凡な生活 ゆめみたけど
先手必勝が 気持ちいいな

『チェンソーマン』では、他人や動物、心を開いた悪魔との触れ合いによる心地よさが物語の至る所で描かれます。
死と隣り合わせの日々の中で、唐突に感じられる鼓動や体温の温かさは、不思議な安心感をもたらしてくれるのです。
デンジの夢は、はっきりと「平凡な生活」でした。
その生活が日常的になるまで、彼は厳しい現実を乗り越えていくことになるでしょう。

『残機』は“命そのもの”

今回は、ずっと真夜中でいいのに。の最新曲『残機』の歌詞の意味を探ってきました。
歌詞をたどって考えると、『残機』は“命そのもの”を象徴しているように思えます。
それは、デンジの命の残り時間だけでなく、公安のメンバー一人ひとりの命を指しているのかもしれません。
いずれにしても、残機がひとつになっても、この厳しい世界に立ち向かい続けなければなりません。
そのような厳しい状況でも、デンジは小さな夢を抱きながら歩みを進めています。
『残機』を通じて『チェンソーマン』の世界からACAねが感じた思いをぜひ体験してみてください。