【We Will Rock You/Queen】歌詞の意味を考察、解釈する。

ズン、ズン、チャ。
ズン、ズン、チャ。

印象的なリズムですよね。
そうです、これはQueen(クイーン)のWe will rock you(ウィーウィルロックユー)のワンフレーズ。
Queenを知らないけれど、この曲なら知っている。

そんな方多いのではないでしょうか?

そこで、この記事ではWe will rock youの歌詞の意味をご紹介します!

【We will rock you】1番目の歌詞はどういう意味か?

Buddy you’re a boy make a big noise

Playin’ in the street gonna be a big man some day

You got mud on yo’ face

You big disgrace

Kickin’ your can all over the place

Singin’

~日本語訳~

よう!騒いでいるだけのガキども!

街で遊んでいれば、そのうち大物になれると思ってるのか?

顔中泥だらけな

恥さらしだ。

行動起こしてみてみろよ!

いきなり、Buddyから始まるのが特徴。

Buddyは、日本語でもあるように、相棒のことを指します。

しかし、歌詞の冒頭で投げかけられるBuddyは、ようお前!のような呼びかけの意味で使われています。

また、次に目を引くのはKicking your can all over the place。

これを直訳すると、あちこちで缶を蹴飛ばして騒いでいるという意味になります。

しかし、この表現は、実際に缶を蹴飛ばしているのではなく、単に騒いでいるだけ、周りに迷惑を起こしているだけだというニュアンスが強いと考えられます。

そして、1番の歌詞全体を通して、行動を起こさなければ何も起こらない、大物にはなれないんだというメッセージが込められています。

【We will rock you】サビの部分の意味は?

We will we will rock you

We will we will rock you

~日本語訳~

お前達をあっといわせてやるぜ。

お前達を揺さぶってやるぜ。

「rock」という言葉はいろいろな意味を持ちます。

具体的には、

・やさしく揺り動かす

・感情的に強く動かす

という意味があります。

では、サビでの意味はいったいどれなのか?

様々な解釈がありますが、感情的に強く動かすという意味が有力だと考えられます。

これは、リリース当時のQueenの人気と関係してきます。

We will rock you がリリースされたのは、1977年。

「We Are The Champions」とセットで発売されました。

そしてこの曲とセットで発売された1977年は、確かに、Queenが社会的に認められ始めた時期でした。

つまり、We will rock you のrockは、人気上昇中のQueenが

・みんなをけん引する

・リードする

というニュアンスが強いと考えられます。

このため、We will rock youの意味は

・曲を聴いたみんなを感情的に強く動かす

・興奮させる

・あっと言わせる

などの意味がしっくりくるのではないかと考えられます。

実際この曲は、スポーツイベントの応援歌として使用されることも多いです。

みんなをあっと言わせてやる、奮い立たせてやるという歌詞が試合中に流れれば元気づけられますよね。

【We will rock you】2番目の歌詞に込められた意味は?

Buddy you’re a young man hard man

Shoutin’ in the street gonna take

On the world some day

You got blood on yo’ face

You big disgrace

Wavin’ your banner all over the place

Singin’

~日本語訳~

よお、気難しい若き青年よ、

街で声を張り上げてたら、

そのうち世界を変えられると思ってるのか?

顔は血まみれ。

みんなが笑ってる。

世界中でお前の旗を振れ!

声を張り上げる、顔は血まみれ、、、

1番目の歌詞に比べると、すこし物騒な雰囲気がしますよね。

いったい、なぜなのでしょうか。

これは、「We will rock you」をリリースした時期の世界情勢が影響していると考えられます。
リリースの年は、1977年。

ベトナム戦争が終結して2年が経った年です。

実は、ベトナム戦争が長期化した1960年代後半から、アメリカの学生からベトナム戦争に反対する平和運動が全世界に広まりました。

このようなことをふまえると、声を張り上げているのは、反戦運動やデモに参加している青年だと考えられます。

また、顔が血まみれというのは、戦争で流れる血が関係していると考えられます。

しかし、反戦運動とは裏腹にベトナム戦争は長期化。

このことから、デモをして、声を張り上げるだけでは、世界は変えられない、ということを意味しているのではないでしょうか?

この曲が世界に捧ぐ(New Of The World)というアルバムに収録されていることが納得できますよね。

【We will rock you】3番目の歌詞に込められた意味とは?

Buddy you’re an old man poor man

Pleadin’ with your eyes gonna make

You some peace some day

You got mud on your face

You big disgrace

Somebody better put you back in your place

~日本語訳~

よお、落ちぶれた老人よ。

そうやって目で訴えれば。

いつの日か心に平穏が手に入ると思ってるのか?

顔中泥だらけ。

なんたる恥辱。

誰かがあんたに教えなきゃ。

Buddy~で始まるフレーズの3番目。

この3つのフレーズについて、気が付いた方もいるのではないでしょうか?

そうです、この3つのフレーズはいずれも同じ男性の人生を表しています。

1番目は、少年。
2番目は青年。
そして3番目は老人。

ちなみに、1番目、2番目での様子は、比較的活発である描写が多くありました。

しかし、3番目の歌詞では平穏を求めています。

では、いったいなぜなのか?

これは、人生を通していずれのときも何らかの平穏を求めているというメッセージが含まれているからだと考えられます。

1番の少年は、大物になって富と名誉を得ようとしている。

つまり、生活上または経済的な平穏を求めています。

2番目の青年は、反戦運動を通して、平和という世界的な平穏を求めています。

そして3番目の老人は精神的な平穏を求めているのです。

ところで、実はWe will rock youのrockは、もともとは、優しくゆりかごで揺らすという意味で使う予定だったといわれています。

もちろん、現在では奮い立たせるという応援の意味で使われています。

しかし、歌詞全体を見ると、特に3番目の意味に注目してみると、Rockの意味をゆりかごで優しく揺らすと捉えてもあまり不思議ではありませんよね。

まとめ

ここまでQueenの有名曲、We will rock youの歌詞の意味について考察してきました。

いかがだったでしょうか?

同じような歌詞が繰り返されるのに、飽きない。

そして、心をつかむリズム。

記憶に残りやすい曲ですよね。

だからこそ、クイーンの中でもトップクラスの有名曲であり、CMなどでも起用されているのかもしれませんね。