【Bohemian Rhapsody/Queen】歌詞の意味を考察、解釈する。

伝説のバンド、Queen(クイーン)。

圧巻のパフォーマンス、本当にカッコいいですよね。

そして、そのQueenの不動の名曲とも言えるのが、そう、1978年リリースのBohemian Rhapsody(ボヘミアンラプソディー)。

これはボーカルのフレディ・マーキュリーが作詞・作曲した曲です。

そこで、この記事では、Bohemian Rhapsodyの歌詞の意味をご紹介します!

【ボヘミアンラプソディ】冒頭の歌詞はどういう意味か?

Is this the real life?

Is this just fantasy?

Caught in a landslide,

No escape from reality

Open your eyes,

Look up to the skies and see,

I’m just a poor boy, I need no sympathy,

Because I’m easy come, easy go,

Little high, little low,

Any way the wind blows doesn’t really matter to Me, to me

~日本語訳~

これは現実?

それとも夢?

地滑りに巻き込まれたように

現実から逃げることはできない。

目を見開き、空を仰げば分かるんだ。

僕はただの貧しい少年。でも同情は要らない。

だって、自由に生きているんだから。

少しぐらい調子が良くても悪くても。

どこへ風が吹くかなんて、そんなことは大したことないさ。

冒頭部分。

アカペラが特徴的です。

正直なところ、この部分だけでは歌詞の意味が分かりづらいですよね。

しかし、後の歌詞でも繰り返され出てくる重要な表現がいくつかあります。

例えば、「I’m just a poor boy」という歌詞。

訳すと、「僕はただの貧しい少年だ」となります。

では、貧しいとはどういうことでしょうか?

これは、作詞・作曲したフレディ自身の取り巻く環境を意味しています。

実は、フレディが生まれたのは、アフリカ東海岸に浮かぶザンジバル島。

もともとはイギリスの保護領の島でしたが、1964年に革命が起こります。

共和国ができましたが、この革命によって、島に住んでいた多くの人々が傷つき、殺され、大きな被害が出ました。

そして、その革命から逃れるべく、フレディ家はイギリスへ移住したのです。

しかし、フレディの両親はゾロアスター教徒のインド人。

生粋のイギリス人ではありません。

移民のフレディ一家にとって、イギリス社会での暮らしは苦しいものでした。

経済的に困窮した点、そして移民としての孤立というバックグラウンドを「I’m just a poor boy」という言葉に込めたのだと思います。

また、「I’m easy come, easy go」という歌詞も重要な言葉。

ちなみに、ことわざでは、「得やすいものは失いやすい」を意味します。

そして、この曲での意味は、フレディ本人が今まで不真面目に生きてきたというようなニュアンスも強いと考えられます。

表舞台でははっきりとは言えない、フレディの本心。

プライベートな歌だとインタビューで語っていることの表れの一つかもしれません。

また、タイトルの[Bohemian]という言葉。

実はこの言葉は自由奔放な、という意味を表します。

ある意味では、不真面目に、自由にふらふらと生きてきてしまったという意味でも、I’m easy come, easy goという歌詞がタイトルの[Bohemian]という言葉とともに、使われているのかもしれませんね。

【ボヘミアンラプソディ】いったい誰を殺したのか?

Mama

Just killed a man,

Put a gun against his head, pulled my trigger,

Now he’s dead

Mama, life had just begun,

But now I’ve gone and thrown it all away

Mama, oooh

Didn’t mean to make you cry,

If I’m not back again this time tomorrow,

Carry on, carry on, as if nothing really matters

~日本語訳~

ママ。たった今、人を殺してしまった。

引き金を引いたら、死んでしまったんだ

ママ。人生は始まったばかりなのに、

僕はもうすべてを台無しにしてしまったんだ

ママ。悲しませるつもりはなかったんだ。

もし僕がいつものように来なくても

どうかこれまで通り過ごしてね。

何事もなかったかのように。

人を殺した?
いったい何事?

と疑問に思いますよね。

ここでの意味は、フレディが自分自身を殺したということだと考えられます。

ところで、ゾロアスター教では、同性愛は禁忌とされています。

ちなみに、フレディの家族はゾロアスター教徒。

けれども、フレディ自身は同性愛者でした。

つまり、信仰する宗教の掟を破ったということですよね。

今までは、信仰を守り、母親の期待に応えてきたフレディ。

しかし、我慢の限界。

同性愛者となる、つまり今まで敬虔な教徒だった偽りの自分を殺したのです。

これがこの部分の歌詞の意味だと考えられます。

【ボヘミアンラプソディ】自分自身との別れを表している?!

Too late, my time has come,

Sends shivers down my spine, body’s aching all the time

Goodbye everybody, I’ve got to go

Gotta leave you all behind and face the truth

Mama, oooh (any way the wind blows)

I don’t want to die,

I sometimes wish I’d never been born at all.

~日本語訳~

遅すぎる

最期の時が来てしまった

怖くて背筋に震えが走る。

痛みも止まらない。

サヨナラ、僕はもう行かないと。

みんなとお別れして、現実と向き合うんだ。

ママ、、、(風がどこへ吹いても)

死にたくないよ

でもときどき思うんだ。

いっそのこと生まれてこなければよかったって。

背筋に震えが走る、痛みが止まらないなんて、とてもつらい状況ですよね。

では、いったいここでの辛さは何を表しているのか。

それは、偽りの自分を殺したということの葛藤だと考えられます。

たしかに、見せかけでも、偽りでも自分自身には変わりありませんよね。

ゾロアスター教、家族、自分を取り巻く環境との別れもつらいもの。

そう簡単にはできません。

けれども、同時に、見せかけの自分を演じることへの苦痛には耐えられない。

ここでは、その矛盾との葛藤を表したのではないでしょうか。

そしてある意味では、フレディの中に存在した2人の自分、どちらを選択するかの葛藤を表したともいえます。

これらのことから考えると、「Goodbye everybody, I’ve got to go」のI。

このIは、今までの見せかけの自分だと考えられます。

【ボヘミアンラプソディ】フレディの葛藤との戦い

I see a little silhouetto of a man,

Scaramouche, Scaramouche will you do the Fandango!

Thunderbolt and lightning, very, very frightening me

Galileo, Galileo,

Galileo, Galileo

Galileo Figaro-magnifico

~日本語訳~

小さな人影が見える。

スカラムーシュ、スカラムーシュ、ファンタンゴを踊ってくれませんか?

雷、そして稲妻すごく怖いよ。

ガリレオ、ガリレオ、ガリレオ、ガリレオ、

ガリレオ、フィガロ、高貴な人たちよ。

突然出てくるScaramoucheという言葉。
気になりますよね。

イタリアでは仮面を使った即興演劇、コンメディア・デッラルテというものがあります。

実は、このScaramoucheはその劇で定番の、高慢な臆病者として描かれる人のことです。

そして、このScaramoucheはフレディ自身と考えられます。

いつもは仮面をかぶって気丈にふるまっているけれど、実は雷を怖がるほど、つまりとても臆病者なのです。

そして次に、Galileo Figaro magnificoという歌詞に続きます。

ガリレオはみなさんご存じの通り、天動説で異端扱いされましたよね。

そして、フィガロも領主に立ち向かう村人。

オペラ「フィガロの結婚」の登場人物です。

どちらも、大きな権力に立ち向かっているといえますよね。

ここから考えると、フレディ自身の葛藤はガリレオやフィガロと同じような大きな力への戦い、つまり、ゾロアスター教という大きな宗教との対立を表しているといえます。

そして、ガリレオやフィガロはその大きな戦いに勝利した。

そのことに対する尊敬の意味を込めて、誉め言葉の[magnifico]を使っているのではないでしょうか?

そして、このあとの歌詞もしばらくは、自分自身の葛藤を表す歌詞が続きます。

【ボヘミアンラプソディ】フレディの戦いと勝利

So you think you can stone me and spit in my eye

So you think you can love me and leave me to die

Oh baby-can’t do this to me baby,

Just gotta get out, just gotta get right outta here

~日本語訳~

だからあなたは傷つけるのに、愛することができるというのか?

見捨てたのに、それでも愛してるといえるとでも?

ああ、そんなことできるはずがない。

出ていかなきゃ。

こんなところから今すぐに逃げなきゃ。

ロック調に変わり、クイーンらしさが出てくるこの部分。

矛盾した二人の自分を抱えたフレディ自身がその葛藤を克服した部分だと考えられます。

そして、この歌詞の流れを引き継ぎ、最終フレーズの、大したことないさ、自分らしく生きていくんだという新たな決意につながります。

Nothing really matters,

Any way the wind blows….

~日本語訳~

大したことないさ。

どこへ風が吹こうとも。

まとめ

ここまでクイーンの名曲、ボヘミアンラプソディの歌詞の意味について考察してきました。

いかがだったでしょうか?

ボヘミアンラプソディの歌詞は、作詞・作曲したフレディ自身の葛藤を意味しています。

ゾロアスター教徒として生きてきたこと、移民であり貧しい家庭に生まれたこと、様々な彼のバックグラウンドが反映されています。

6分弱という一見すると長い曲。

けれども、曲調、歌詞、どれも飽きさせない。

だからこそ、クイーンの名曲であり、数十年たった今でも高い人気を誇っているのだと思います。

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