BABYMONSTERが、楽曲「MOON」の新たなグループビジュアルを公開した。
公開されたのは、日本時間2026年8月1日21時。暗い影が落ちるヴィンテージ調の空間にメンバーが集まり、華やかなK-POPのイメージとは一線を画す、不穏でミステリアスな世界観が提示されている。
「MOON」のミュージックビデオは、8月3日午前0時に公開予定だ。しかも8月1日は、BABYMONSTERがワールドツアーの横浜公演初日を迎えた日でもある。
ライブ、新ビジュアル、そしてMV公開。この3つが短期間に重なることで、BABYMONSTERへの注目はさらに高まりそうだ。
BABYMONSTER「MOON」とは?
「MOON」は、2026年5月にリリースされたBABYMONSTERの3rdミニアルバム『CHOOM』に収録されている楽曲だ。
アルバムのタイトル曲「CHOOM」が、強いビートとダンスパフォーマンスを前面に押し出した楽曲だったのに対し、「MOON」は暗く緊張感のあるヒップホップサウンドが特徴。明るさや親しみやすさよりも、グループの持つ鋭さや危うさを引き出す一曲となっている。
8月1日に公開されたグループビジュアルでも、光を抑えた室内やメンバーの静かな表情によって、「何かが起こる直前」のような空気が演出された。単なる衣装写真ではなく、MVの物語を想像させるティザーとして機能している。
なぜアルバム発売から約3カ月後にMVを公開するのか
今回注目したいのは、『CHOOM』発売から約3カ月が経過したタイミングで「MOON」のMVが公開される点だ。
一般的にアルバムのプロモーションは、発売日を頂点として徐々に落ち着いていく。しかしBABYMONSTERは、タイトル曲「CHOOM」に続き、デジタルシングル「SUGAR HONEY ICE TEA」、収録曲「I LIKE IT」、そして「MOON」と映像コンテンツを段階的に投入してきた。
楽曲を一度に消費させるのではなく、数カ月にわたってアルバムの話題を更新していく戦略と考えられる。
特に映像との相性が良いK-POPでは、収録曲に新しいビジュアルや振り付けが加わることで、楽曲がもう一度“新曲”のように受け止められる。ショート動画、リアクション動画、ダンスカバーといった二次的なコンテンツも生まれやすく、アルバム全体の寿命を延ばす効果が期待できる。
横浜公演当日の発表が生む相乗効果
BABYMONSTERは現在、2度目のワールドツアー「2026-27 BABYMONSTER WORLD TOUR[CHOOM]」を開催中だ。
日本ツアーでは神戸、福岡に続き、8月1日と2日に横浜・ぴあアリーナMM公演を実施。8月1日公演は17時開場、18時開演の日程が組まれていた。
その公演日夜に「MOON」のグループビジュアルが公開されたことは、ライブ会場の熱気をオンライン上の話題へつなげる意味でも効果的だ。
会場でBABYMONSTERのパフォーマンスを体験したファンが、直後に新しいビジュアルを目にする。そのまま8月3日のMV公開へ関心を持続させられるため、ライブとデジタルプロモーションが一つの流れとして設計されているように見える。
「I LIKE IT」とは正反対の世界観
直前に公開された「I LIKE IT」のMVでは、親しみやすい振り付けや軽快なムードが印象的だった。
一方、「MOON」で打ち出されたのは、暗さ、静けさ、緊張感だ。同じミニアルバムの収録曲でありながら、ビジュアルの方向性は大きく異なっている。
この振れ幅こそ、現在のBABYMONSTERの強みだろう。
力強いヒップホップ、キャッチーなダンス曲、ダークなコンセプトをそれぞれ異なる表情で見せることによって、「特定のイメージだけに固定されないグループ」であることを示している。
若さやビジュアルだけではなく、楽曲ごとに空気を変えられる表現力が、今後の世界展開でも重要になりそうだ。
米ラジオチャート進出で高まる世界的な注目
BABYMONSTERは、日本や韓国だけでなく北米でも存在感を強めている。
YG ENTERTAINMENTによると、「CHOOM」は米MediabaseのTop 40 Radio Chartで35位に初登場。BABYMONSTERにとって、米国の主要ラジオチャートへの初ランクインとなった。
同曲を収録したミニアルバム『CHOOM』は、発売後約1週間で75万枚以上を売り上げ、19地域のiTunesチャートでも首位を獲得したと発表されている。
「MOON」のMV公開は、すでに拡大し始めている海外での認知を、アルバムの別の楽曲へ広げる機会にもなる。
8月3日のMVで注目したい3つのポイント
まず注目したいのは、月というモチーフが映像の中でどのように使われるかだ。今回のビジュアルには明確な物語説明がなく、その余白が想像をかき立てている。
次に、ダークなヒップホップサウンドを身体表現へ落とし込んだ振り付けである。「CHOOM」や「I LIKE IT」と異なる、静と動を生かしたパフォーマンスが見られる可能性がある。
そして最大のポイントは、7人のキャラクターをどう描き分けるかだ。個人ビジュアルからグループポスターへと段階的に情報を公開してきたため、MV本編では各メンバーの表情や役割にも視線が集まりそうだ。
BABYMONSTERは「アルバムを長く育てる」段階へ
「MOON」のMV公開は、単なる収録曲の映像化ではない。
アルバム発売、複数のMV、ワールドツアー、各都市でのライブを連動させ、作品の話題を数カ月にわたって維持する。その展開からは、BABYMONSTERが一曲の瞬発的なヒットだけではなく、アルバム全体を長く育てるフェーズに入ったことが見えてくる。
横浜公演当日に姿を現した、不穏な「MOON」のグループビジュアル。8月3日午前0時、静止画に漂っていた緊張感がどのような物語へ変わるのか。
BABYMONSTERの新たな代表作が誕生する瞬間になるかもしれない。


