【シャッター/優里】歌詞の意味を考察、解釈する。

優里の「シャッター」。

この曲は彼の名曲「ドライフラワー」に続く、深い失恋をテーマにした作品です。

歌詞を通じてどのような恋の経験が描かれているのか、解説していきます。

後悔が歌われている

優里は、2020年10月にリリースされた「ドライフラワー」が未だに人気を誇り、ロングランヒットを記録しています。

彼はYouTubeで他のアーティストのカバー動画を積極的に公開し、活発な活動を続けています。

そして、2021年7月には「シャッター」を発表しました。

実は、この曲は優里のYouTube公式チャンネルにてカメラマンとして活動するJUN MIYASAKAに提供され、2021年4月に公開されました。

ファンからの要望に応える形で、優里自身がこの曲をセルフカバーし、リリースされることとなりました。

君と見るはずだった花火が
夜の隙間を埋めてく
感傷にひたっちまうから
Twitterは閉じた

棚の上に置いたカメラも
今距離を置きたいくらい
僕は今日全て失って
一日中泣いていた

本当の気持ちは
やっぱりわからないけど
君のアルバムに居る僕を全部
消したんでしょう

曲の冒頭で描かれるのは、主人公が新たな別れを経験した直後の心情です。

彼は一緒に楽しむはずだった花火や、共に持っていく予定だったカメラなどを通じて、恋人の存在を強く感じ、深い傷心に包まれています。

サビでは、彼の心には後悔の念が込められています。

シャッターが落ちるみたいに
君を切り取って恋に落ちて
心のアルバムに全部
そっとため込んでた
だからさ だからさ
仕草も匂いも覚えている
シャッターを切る時間も
君に触れていれば良かった
全ての時間を君だけに使えばよかった

皆さんも、写真を撮ることに夢中になりすぎて、花火を見逃したり料理を冷めさせてしまった経験はありませんか?

目的ではなく手段や過程に没頭してしまい、本当に大切なことを見逃してしまうことがあります。

同曲では「カメラ」「シャッター」というテーマを通じて、そのような後悔が歌われているようです。

心を通わせることの大切さ

次に続く歌詞も、主人公が恋人との関係に対する後悔を歌っています。

お決まりのデートコースと
お決まりの愛の言葉
見栄えの良いものばかりが
インスタに残った

棚の上に置いたカメラじゃ
映せないものが
君と僕の間にあって
それに気づけなかった

今でも気持ちは
やっぱりわからないけど
君のアルバムに居る僕は全部
いらないんでしょう

主人公は、彼女との関係を充実させるためではなく、自分の写真に夢中になり、彼女にそう感じさせてしまった瞬間があったかもしれません。

カメラやSNSを通じたコミュニケーションでは、自分の気持ちが伝わりきらず、また、彼女の気持ちを理解することもできなかったのでしょう。

今では彼女がいなくなり、SNSに残された輝かしい日常に対して虚しさを感じているようです。

このような経験は他の人にもあるかもしれませんね。

シャッターが落ちるみたいに
君を切り取って恋に落ちて
壊したくなくて無難に
きっとやり過ごしてた
だからさ だからさ
映りの悪い僕だったろう
シャッターを切る時間も
君に触れていれば良かった
全ての時間を君だけに使えばよかった

大切な人に真実を伝えることは、確かに労力を要することです。

その場合、穏やかな関係を維持するために本音を隠すこともあるでしょう。

しかし、それでは関係がより深まるどころか、心の距離がますます遠のいてしまうかもしれません。

不明瞭なままでいるのではなく、しっかりと心を通わせることの大切さに気づかせてくれる言葉ですね。

ようやく気づいた

どんなに綺麗で美しい宝石みたいな思い出も
そこに僕が居なきゃ 君が居なきゃ
何の意味もないのに

こちらはCメロの歌詞です。

「シャッターを切ることができるのは、僕がいて君がいたから」。

君がいなければ、シャッターを切ることさえできなかったし、思い出すことすらできなかった。

当たり前のことだと思っていたけれど、実は気づけなかった大切なことに、主人公はようやく気づいたようです。

みなさんも、同じ後悔をしないように、恋人と真剣に向き合ってみてくださいね。

そして、もしあなたがすでに同じ後悔を感じているのであれば、この楽曲を聞いて感傷に浸りましょう。