【かくれんぼ/優里】歌詞の意味を考察、解釈する。

「かくれんぼ」は、シンガーソングライターの優里さんがインディーズ時代に発表した楽曲です。
この曲は最初に公開された際、ソーシャルメディア上で大きな話題となり、多くの方々に知られる存在となりました。
感傷的なテーマで、恋人が姿を消してしまった寂しさや切なさが「かくれんぼ」という曲に込められています。
おそらく、この歌を一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょう。

この歌詞は、別れた恋人を想いながら歌われており、その胸の内が詩の中に表現されています。
記事では、優里さんが歌う「かくれんぼ」のメッセージについて考察し、歌詞の意味を探ってみたいと思います。
気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

急に恋人を失った男性と決別した女性の2つの物語

「かくれんぼ」は、2019年12月1日にデジタルシングルとしてリリースされました。
この曲は優里さん自身が作詞と作曲を手がけた、彼のオリジナル楽曲です。
「かくれんぼ」は、TikTokなどのソーシャルメディアプラットフォームを通じて広く拡散され、多くの人々に優里さんの名前が浸透するきっかけとなりました。


「かくれんぼ」の歌詞には、「君の頭の中は 満員まるで朝の小田急線」というフレーズが含まれています。
実際、優里さんは小田急線に乗車中に、この歌詞のアイデアが浮かんだと語っています。
優里さんは、実際に経験した出来事をもとにしつつ、想像力を駆使して「かくれんぼ」の歌詞を創作しました。
この点について、彼はインタビューで話しております。


リアルな情景描写と心の葛藤が深く感じられる「かくれんぼ」は、男性の視点から描かれた失恋の歌ですが、男女を問わず多くの人々に共感を呼び起こしました。
歌詞には、愛しい人を失う悲しみや過去の選択に対する後悔が織り交ぜられており、同じような経験をした方々にとって、心に響く部分が多いでしょう。


優里さんの楽曲「かくれんぼ」は、2020年6月に音楽チャートに初めてランクインしました。
その後も、チャート上で順調に順位を上げ続け、2021年2月には19位に達し、初めてトップ20入りを果たしました。
このトップ20入りが実現した背後には、リリースから1年以上が経過した後に発表された「ドライフラワー」という楽曲の影響が大きいようです。
この「ドライフラワー」は、「かくれんぼ」のアフターストーリーとも言える作品で、その人気がチャートランキングに影響を及ぼしました。


優里さんの楽曲「かくれんぼ」は男性の視点から描かれた楽曲であり、一方の「ドライフラワー」は女性の視点から綴られた楽曲です。
これらの楽曲を聴き比べると、急に恋人を失った男性と決別した女性の2つの物語が浮かび上がってきます。
その物語性の高さから、この2曲は「ドライフラワー -七月の部屋-」というタイトルで、2021年にドラマ化されました。
このドラマは、動画配信サービスのHuluで視聴可能ですので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

男性ならではの幼い心情

優里さんのインディーズデビュー曲である「かくれんぼ」は、その歌詞にはどのような意味が込められているのでしょうか。
この楽曲は、「かくれんぼなんかしてないで」というフレーズを出発点にして制作されました。
歌詞全体を通じて、子どもの遊びであるかくれんぼがテーマとして採用されています。
それでは、「かくれんぼ」の歌詞に内包された意味について、考察を通じて紹介してみましょう。


散らかったこの狭い部屋は
孤独と二人息がつまる
文句を言いながら片付けてくれた君は出かけたまま
君にもらったタンブラー
自由の女神のイラストも
部屋の隅で寂しそうな顔をしてる

君はまたねって言ったよね
嘘はやめてと口うるさく言ってたでしょ
そんな君が嘘をつくの?
僕を一人置いていくなんて間違ってるよ

かくれんぼなんかしてないで
もういいよって早く言って
もういいかいその言葉が宙に舞う
かくれんぼなんかしてないで
まだだよって焦らさないで
もういいかいもういいかい
グッバイ

君の夢何度も僕は見るたびに
またかよって言葉をこぼして一人泣きまた夢の中に
部屋に隠れた面影達は
簡単にみつけられるのに
君はさ隠れるのが上手だね

僕は目瞑って 膝抱えて
まだ10秒 数え終わっていないのに
覗き見してズルしたから
君はどこかいなくなってしまったのかな

ジャンケンで負けて僕が鬼?
そんな上手に隠れないで
出てきてよもういいだろ日が沈む
かくれんぼなんかしてないで
この声に答えてよ
もういいかいもういいよ聞かせて
どこにいるの

バカだよなわかってるよバカさ
もう君からは僕を感じないんだ
君の頭の中は 満員まるで朝の小田急線
僕が乗り込む隙間なんて ないのかな
ひとりにしないで

かくれんぼなんかしてないで
もういいよって早く言って
もういいかいその言葉が宙に舞う
かくれんぼなんかしてないで
まだだよって焦らさないで
もういいかいもういいかい
グッバイ
グッバイ


「かくれんぼ」の歌詞において、特に重要な箇所を取り上げて考察を進めます。
最初に、歌詞の冒頭部分を詳しく見てみましょう。

散らかったこの狭い部屋は
孤独と二人息がつまる
文句を言いながら片付けてくれた君は出かけたまま

歌詞の始まりは、喧嘩が次第に増え、楽しい時間を共有することが難しくなった恋人同士の状況です。
2人の関係は部屋にいながらも心が疎通しない状態で、孤独感と息苦しさが広がっています。
このような辛い状況に耐えかねて、最終的に女性は男性の元を去ってしまいます。
歌詞に登場する「君は出かけたまま」という一節からは、現実を受け入れることを避けて、彼女がいつか戻ってくることを願う心情が感じられます。

君はまたねって言ったよね
嘘はやめてと口うるさく言ってたでしょ
そんな君が嘘をつくの?
僕を一人置いていくなんて間違ってるよ

恋人である女性は、別れる際に「またね」と男性に告げながらも、その後は姿を見せることはありません。
交際中、女性は男性に対して嘘をつかないようにと忠告していましたが、結局は彼女自身が嘘をつき、関係を終わらせる道を選びました。
物語の主人公である男性は、このような現実を受け入れがたく、自分を置いていかないでほしいと苦しい想いを吐露しています。

かくれんぼなんかしてないで
もういいよって早く言って
もういいかいその言葉が宙に舞う

サビの歌詞では、男性が女性からの「もういいよ」という言葉を待ち望んでいる様子が描かれています。
男性は「もういいかい」と問いかけますが、女性からの返事はありません。
彼女が二度と戻ってこないことを頭では理解しつつも、心の奥底で受け入れきれていない様子がうかがえます。
主人公の男性にとって、恋人の女性は極めて大切な存在だったことが窺えます。

君の夢何度も僕は見るたびに
またかよって言葉をこぼして一人泣きまた夢の中に

男性は未練を感じており、元恋人のことを何度も夢で見る日々を送っています。
目を覚ますたびに女性がそばにいないことを痛感し、再び夢の中に戻っていくのです。

部屋に隠れた面影達は
簡単にみつけられるのに
君はさ隠れるのが上手だね

元恋人の女性は、すでに男性の元を去ってしまい、どこにも姿はありません。
しかしながら、2人で過ごした時間が残る部屋には、彼女の面影が色濃く感じられます。
女性が見当たらないのは、彼女がかくれんぼをしているからだという考えにより、現実から目を逸らす男性の心情が浮かび上がります。

ジャンケンで負けて僕が鬼?
そんな上手に隠れないで
出てきてよもういいだろ日が沈む

どれほど努力しても、大切な彼女を見つけることができないという現実を頭で理解しつつも、男性はずっと彼女を追い求め続けます。
子供の頃、かくれんぼで鬼になって友達を必死に見つけようとした経験を思い起こさせる歌詞が綴られています。
日が傾くにつれて不安や焦りに支配されていく子供心を、うまく恋愛感情に転換して表現しています。

バカだよなわかってるよバカさ
もう君からは僕を感じないんだ

必死に女性を追い求める主人公の男性は、もはや自分が彼女の心には存在しないことを内心で理解しています。
しかし、女性への感情が未だに残っているため、それを受け入れることができません。

君の頭の中は 満員まるで朝の小田急線
僕が乗り込む隙間なんて ないのかな
ひとりにしないで

元恋人である女性は、既に別のことで心を埋めている状態です。
男性が入り込む余地はもはやないと示されています。
一方、男性はかくれんぼの中で取り残された子供のように、ひとりにされたくないという気持ちを抱いています。
女性とは対照的に、男性の心は未だに女性への感情で満ちていることが伝わります。

かくれんぼなんかしてないで
もういいよって早く言って
もういいかいその言葉が宙に舞う
かくれんぼなんかしてないで
まだだよって焦らさないで
もういいかいもういいかい
グッバイ
グッバイ

ラストのサビでは、「グッバイ」が2度繰り返されています。
これによって、男性は女性との再会を果たさず、内心で別れを告げたことがうかがえます。
「かくれんぼ」の歌詞は、男性が女性に振られた後の未練がテーマとなっています。
女性側の視点からは、彼女が唐突に姿を消したようにも感じられるかもしれませんが、実際にはそうではありません。
「かくれんぼ」の続編と言える「ドライフラワー」を聴くことで、女性がどのような思いで別れを決意したのかが明らかになります。
女性は男性を嫌いになって別れたのではなく、逆に好きゆえに、お互いに辛い思いをしないために別れを選んだのです。
この歌は、恋人同士の複雑な感情が描かれており、「かくれんぼ」では男性ならではの幼い心情が巧みに表現されています。
ぜひ女性目線の「ドライフラワー」と併せて聴いてみることをおすすめします。

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