【Re方程式/10-FEET】歌詞の意味を考察、解釈する。

このたびおすすめする楽曲は10-FEET(テンフィート)の「Re方程式」です。

歌詞のメッセージを考察し、この曲が伝える思いの核心に迫ります。

聴くほどに力と勇気が湧いてくる

10-FEET(テンフィート)は、さまざまなジャンルの音楽を巧みに取り入れ、独自のサウンドを生み出し続ける日本の3人組ロックバンドです。

彼らが2023年秋に発表したこの曲は、小林有吾氏原作の漫画が原作の実写版として制作されたTBS系ドラマ「フェルマーの料理」の主題歌として書き下ろされました。

この曲は、高橋文哉さんと志尊淳さんが主演するドラマにぴったりとマッチしたエネルギッシュなサウンドで、聴く者の心を躍らせ、ボルテージを一気に高めます。

曲を聴くことで、モチベーションが高まり、勢いをもって前進したくなると感じる人も多いでしょう。

この曲は、内に秘めた情熱を燃やしながら、新たな未来への道を切り拓くイメージを描き出しており、聴くほどに力と勇気が湧いてくると筆者は感じました。

高い壁の前で自己の原点を見つめ直す

それでは、歌詞の考察に入りましょう。

この歌詞は、複雑で奇妙に見えるフレーズが並んでいますが、実はその中には非常にシンプルで合理的な思いが込められているかもしれません。

一緒に詳しく見ていきましょう。

Pepper in my 頭

Shakin‘式 How shakin’式 方程式

And da 方程式 and da “pho“

“math pescatore”

この曲のイントロでは、2回繰り返される部分が特に注目されます。

その語呂の良さと韻が心地よく、耳に心地よく響きますが、注意深く聞くと「士気(式)方式 方程式」と聞こえます。

この部分が、ドラマの内容そのものを表していると考えられます。

“math”は「数学」を、「pescatore」はパスタ料理の1つを指しますが、原作やドラマの内容を考慮すると、「数学×シンプルな料理」という意味合いがあるのではないでしょうか。

以上のことから、筆者は以下のような考察をしています。

自らの情熱を1つのものに託して極めようとする気迫とその姿勢に感化された人々の心も熱くさせる。

それは、いとも簡単に成し遂げているかのように見えるが、実は緻密な計算(方式)に基づいた行動であり、それを最もシンプルな形式(方程式)で表現している。

“なんて合理的なんだ…”

風が止んで ガラスみたいな

忘れ去られた湖のようさ(哀音why?)

胸の洞窟の奥の奥の方

不思議の国はこの星の方さ(哀音why?)

トカゲみたいな言葉たち

便利と手軽が笑ってる

気づかないのかい? 消してるのかい?

ピノキオが作ったピノキオみたいなもんさ

この部分の歌詞で「???」と感じる人が多いかもしれませんね。

そこで、筆者は独自の視点から、「トカゲみたいな言葉たち」と「ピノキオが作ったピノキオみたいなもんさ」の2つの言葉の意味を探ってみたいと思います。


この部分は、イメージされるのが「尻尾切り」であり、切れた部分は再生され元通りになりますが、全てが元通りになるわけではなく、強度や色なども変わっています。

したがって、この部分は「分かったような顔をして悦に入っている」という意味合いになると筆者は考えます。


ピノキオは、人形作りのゼペットじいさんが作った木製の操り人形です。

この文脈では、「ピノキオが作ったピノキオみたいなもんさ」という部分は「操り人形が作った操り人形」という解釈ができます。

前の歌詞と組み合わせると、「自分で考えることなく周りに振り回されているだけの人たち」という意味になります。

この解釈に基づき、この部分の歌詞考察は以下のようになります。

自己満足しているように見えるが、実際には「手抜き」や「怠慢」に陥りがちであることを指摘しています。

合理性や論理的な筋道が大切であり、自分の考えを持たずに周囲に振り回されることで、本来の自分を見失ってしまうことを警告しています。

咲いて枯らしてもう一回 最初からもう一回

誰もいないけどもう一回 もう一回

変わったと思っていた 最初からそうだった

それでも明日をもう一回 もう一回

サビで繰り返される「もう一回」というフレーズは、「restart」という意味で、再び同じ状況や行動を繰り返すことを指しています。

しかし、「again」ではなく「restart」という選択は、元の状態に戻るというよりも、変化や進化を伴った「再び」を意味していると解釈できます。

この視点から見ると、この歌が伝えようとしている本質が見えてきます。


方程式が「最もシンプルな形で表されたもの」であり、「Re」が「返る」を意味するとすれば、全体を通して伝えたい想いは「原点に返れ」ということになりますね。

これに基づき、筆者はこの歌が現世に伝えたい想いの本質を、高い壁の前で自己の原点を見つめ直すことと捉えています。

2番以降の歌詞

取り残されたシリウスのように

遠く離れて芽吹く閃きを(哀音why?)

ヒイラギ達は季節も忘れて

棘のその奥に輝き凝らした(哀音why?)

顔のないヒストグラムの様に

定められていた行き先には

点対象に映った二つの星があって

輝きよりも眩しいanswerの方へ

そしたら明日はもう一回 最初からもう一回

誰もいないけどもう一回 もう一回

変わったと思っていた 最初からそうだった

それでも明日をもう一回 もう一回

Parabola深海でthinking

Hyperbola shakin’式 how shakin’方程式

探り出すdegree 邪魔し出すdebris

retireじゃなく出会いとdesire

弾けだす甘美 完美から脱皮

さらに空に新たに咲く花火

Wanna be登るカラナビrope手繰り

Shakin’式 how shakin’方程式

Pepper in my 頭

Shakin‘式 How shakin’式 方程式

もう一回

まとめ

この回では、10-FEETの「Re方程式」の歌詞を考察し、この曲が伝えたいメッセージの核心に迫りました。

是非ほかの記事も読んでみていただけると嬉しいです!