[Alexandros](アレキサンドロス)の「アルペジオ」は、ゲームのテーマソングとして起用され、木村拓哉が出演したMVでも注目を集めました。
歌詞は孤独と闘いながら生きる姿や心情を描き出し、多くの人々に勇気を与えるでしょう。
時には孤独を選ぶ勇気も必要
「孤独は避けたい」と考える人は多いです。
では、なぜ孤独を嫌うのでしょうか?
その1つの理由は、1人でいると寂しく感じ、一方で群れをなすことで安心感を得られるからです。
群れの一員になることで、「寂しい人」と他人に思われる可能性も避けられます。
I’m sorry
うまく笑えないよ
あなたの喜び わからないのにI know I’m so lost
愛想笑いで 誤魔化せなくってI’m only trying to figure out the way
馴染めない群れから離れてみた
I know I’m alone
でも孤独は 心地が良くって
「うまく笑えないよ」「愛想笑いで誤魔化せなくって」。
この歌詞からは、興味のない話でも笑顔を作らなければならない雰囲気の中、作り笑顔を浮かべている自分が、本当の自分ではない気がして、葛藤している気持ちが伝わってきます。
社交辞令や無意識の同調とも言えるでしょう。
このような状況は、他人とのコミュニケーションには避けられないものかもしれません。
しかし、自分に合わない環境の中でいつも過ごすと、多くの時間を偽りの自分で過ごすことになるかもしれません。
そんな状況に疲れたら、時には孤独を選ぶ勇気も必要です。
一度一人になれば、一人で楽しむことや、自分に合う他の環境を見つけることもできるはずです。
孤独を経験することは、自己を理解すること
大人になって増え続けていく「過去」
遠のいて見えにくくなる「未来」
活かすも殺すもあなた次第
「さぁどうする?」って問う「現在」(きょう)も誰の真似でもない「あなた」がいるなら
笑われても、嫌われても
染まらないよ
偽って群れるぐらいなら
気ままに1人でいりゃいいよ、いりゃいいよ
嘘偽らずに
「自分の生き方は、自分で決めるものです。他人の影響を受けず、自分の欲求に従うことが重要です」というメッセージ性のある歌詞となっています。
歌詞の中での「あなた」は、自分の内なる真の姿を指します。
自分を最も理解できるのは自分自身です。
他人に合わせて偽りの自分を演じるよりも、その時間を自分自身を見つめ直すために使うことが、より有意義だと思います。
孤独を経験することは、自己を理解することと同義です。
自分だけのアルペジオを奏でたい
「アルペジオ」というタイトルは、和音を低い音から順に弾いていく分散和音のことを指します。
この奏法によって、音楽に深みが生まれます。
歌詞では、「過去」「未来」「現在」が『人生』を構成していることが表現されています。
そして、「アルペジオ」は複数の音が組み合わさってできるものです。
このタイトルは、過去の経験や未来の期待が今の自分を形作るという意味を込められています。
分散和音は、異なる順番で弾くことで異なるメロディが生まれます。
自分の人生も同様で、他人とは異なる独自の生き方を追求し、自分だけのアルペジオを奏でたいという願いが込められています。