銀杏BOYZは、2003年に活動を開始したロックバンドです。
彼らの前身であるGOING STEADYは2003年に解散し、その後、峯田和伸さんはソロ活動を行っていました。
しかし、GOING STEADYのメンバー3人を迎えて、彼らはバンドとして再結成しました。
2015年には他のメンバーが全員脱退し、バンドメンバーは峯田さん1人になりました。
それにもかかわらず、峯田さんはソロ名義ではなく、銀杏BOYZとして活動を続けています。
シングルのリリースは2010年まで途絶えていましたが、2016年から再びシングルのリリースが再開されました。
銀杏BOYZの最大の魅力は、その圧倒的な熱量です。
峯田和伸さんは感情を率直に表現し、非常に情熱的な音楽を届けることで知られています。
彼ほど感情を前面に押し出し、熱いパフォーマンスをするアーティストは他にはいないかもしれません。
彼らには多くのエピソードがあります。
例えば、1つのライブ期間中に骨折を3度経験したり、ライブ中に全裸になり書類送検されたり、感電を3度起こしたり、酸欠でメンバーが倒れて救急車を呼ばれたにも関わらず、最後まで演奏を続けたりといったことがあります。
実際、峯田さんは複数回にわたってライブで全裸になったことがあるそうです。
これは、彼が表現者として音楽を通じて熱い思いを届けるための行為であると言えるでしょう。
彼の情熱によって駆り立てられ、観客により強烈な体験を提供するために、彼はそのような行動に出るのかもしれません。
森高千里さんの大ファン
峯田和伸さんは、音楽番組「Love Music」に出演した際、司会を務める森高千里さんに対する25年来の熱い愛情を語りました。
彼は小学校6年生の頃から森高千里さんのファンであり、全シングルを集め、友達と一緒に彼女のことで話し合う日々を送っていました。
峯田さんにとって、森高千里さんは生きる希望を与えてくれる存在であり、同時に彼女にはなれないという絶望も教えてくれた存在でした。
番組で彼らが対面した瞬間、峯田さんは涙を流し、音楽とは異なる情熱的な一面を見せました。
彼の心からの純粋さは、学生時代から変わらないまっすぐさであり、きっと彼の音楽にも影響を与えているのでしょう。
BABY BABYってどんな曲?
「BABY BABY」という曲についてご紹介いたします。
この曲はもともとGOING STEADYというバンドの時代に作られた楽曲で、彼らの2ndシングル「星に願いを」のカップリングとして収録されていました。
しかしこの曲は、多くのファンに愛され続け、銀杏BOYZとして活動するようになってからも歌い継がれています。
実際、銀杏BOYZの1stアルバム「君と僕の第三次世界大戦恋愛革命」にも収録されています。
このように、時を超えて愛され続ける曲として、多くの人々に親しまれています。
福士蒼汰さんが主演したドラマ「恋仲」では、イヤホン越しに銀杏BOYZの「BABY BABY」が流れる場面がありました。
この曲の使用は、福士蒼汰さんからの提案かどうかは明確ではありませんが、福士蒼汰さんは自身が銀杏BOYZのファンであることを公言しています。
また、菅田将暉さんも「情熱大陸」に出演した際に、ライブスタジオで「BABY BABY」を演奏していました。
このように、俳優たちの間でも銀杏BOYZの音楽は支持されており、ドラマやテレビ番組での使用やパフォーマンスなどでその存在感が示されています。
野球選手の柳田悠岐選手も、登場曲として銀杏BOYZの「BABY BABY」を利用しており、この曲は様々な場所で耳にすることができます。
時代や場所を選ばず、今も色褪せることなく響き続けているこの曲は、まさに名曲と称される価値があります。
歌詞の意味を紐解いてみる。
街はイルミネーション 君はイリュージョン
天使のような微笑み
君を思い出せば 胸が苦しくて
消えて失くなりそうだ
イルミネーションとは、一般的に12月に楽しまれる輝く光景を指します。
イリュージョンとは、幻想や錯覚を意味します。
この二つの言葉から、叶わない願いや夢を抱える人々を思い描き、歌詞に込められたのだと理解できます。
叶わないものだからこそ、心に刻まれ、苦しみを伴うのです。
君に対する思いが強すぎて、自分自身を忘れ、自分自身が遠く感じられるような感覚にとらわれています。
甘いシュークリーム 君はシュープリーム
月面のブランコは揺れる
夢の中で僕等 手をつないで飛んでた
目が醒めて僕は泣いた
「月面のブランコが揺れる」という難解な歌詞が登場します。
このフレーズにはさまざまな解釈が存在するでしょう。
同じフレーズが2017年に発表された「恋は永遠」という曲の歌詞でも使われています。
すぐ後の歌詞が夢の中であるため、夢か現実かを判断することはできませんが、筆者は現実であると解釈しました。
・涙ぐみながら月を見上げた際、ブランコが揺れているように見えた。
・遠くにいる君という存在が、月面のブランコのように揺れ動いている。
峯田和伸さんがどのような思いでこの歌詞を書いたのかは分かりませんが、筆者はこのように解釈しました。
したがって、夢から目覚めて涙を流したのは、「月面のブランコが揺れる」という部分よりも前の出来事だったのかもしれません。
永遠に生きられるだろうか
永遠に君のためにBABY BABY
君を抱きしめていたい
何もかもが輝いて 手を振って
BABY BABY
抱きしめてくれ
かけがえのない愛しいひとよ
「永遠に君のために生きられるだろうか」という歌詞が繰り返されますが、この曲の中では最後まで君に対する思いが一貫しています。
繰り返し歌われる「かけがえのない愛しきひと」とは、恐らく森高千里さんを指しているのではないでしょうか。
確たる証拠はありませんが、峯田和伸さんが長い間にわたって森高千里さんに対して特別な感情を抱いていた可能性があるため、この愛を歌にしているのは十分に考えられます。
また、「月面のブランコが揺れる」という歌詞の解釈も一定の論理性を持っているように感じます。
You don’t know how many times I missed out could hold you.
You don’t know how many times I missed out could mold you.
If you someone could chase me as much as cherish you.〈和訳〉
僕が君の事を何度抱きしめたかったか、君は知らないだろう
僕が君の事を何度形作りたかったか、君は知らないだろう
もし僕が君を思う気持ちと同じくらい、君が誰かを思っていたとしても
銀杏BOYZの「BABY BABY」について紹介しました。
曲の終わりには英語のナレーションがありますが、歌詞カードには含まれていないようです。
ただ、ファンサイトで掲載されていたので、それを参考にしました。
この曲は、まっすぐなメッセージが込められ、青春の思い出を蘇えらせてくれる素晴らしい歌だと思います。
最近では、峯田和伸名義で東京スカパラダイスオーケストラとのコラボレーションも行いました。
彼が今後も勢いを保ち、活動を続けてくれることを願っています。