RADWIMPS新曲「夕星-ゆうづつ-」が映画『汝、星のごとく』主題歌に 横浜流星×広瀬すずの15年を彩る“祈りの歌”

RADWIMPSの新曲「夕星-ゆうづつ-」が、横浜流星と広瀬すずのダブル主演映画『汝、星のごとく』の主題歌に決定した。

2026年8月3日午前、主題歌を使用した最新予告映像と本ポスターが公開。映画、原作小説、人気俳優、そしてRADWIMPSという強力なキーワードが重なり、公開直後から大きな注目を集めている。

映画のために書き下ろされた「夕星-ゆうづつ-」は、単に物語を盛り上げるテーマソングではない。離れた場所で生きながら互いを思い続ける主人公たちの15年間を、もう一つの視点から描く“物語の続き”とも呼べそうな一曲だ。

RADWIMPS「夕星-ゆうづつ-」とは?

「夕星-ゆうづつ-」は、2026年10月9日に全国公開される映画『汝、星のごとく』のために、RADWIMPSが書き下ろした新曲である。

映画の舞台となった瀬戸内を野田洋次郎が実際に訪れ、現地の景色や作品の世界観を受け止めたうえで制作されたという。公開された予告では、静けさの中から次第に広がっていくメロディーと、登場人物たちの選択に寄り添うような歌声の一部を聴くことができる。

野田は作品について、生まれる場所や親、育つ環境は選べなくても、自分の幸せは自分で決められるという希望を受け取ったと説明している。

世間が求める「正しさ」から外れながらも、自分たちなりの人生を必死に選ぼうとする主人公たち。その不器用さや美しさが、今回の楽曲制作における重要な核になったようだ。

映画『汝、星のごとく』はどんな作品?

映画『汝、星のごとく』は、凪良ゆうが2022年に発表した同名小説を実写化する作品だ。

原作は第20回本屋大賞を受賞し、関連作品を含むシリーズ累計発行部数は170万部を突破。瀬戸内の島と東京を舞台に、愛し合いながらも人生の選択によって離れていく男女の15年間を描く。

漫画原作者を目指す青埜櫂を横浜流星、刺繍を仕事にすることを夢見る井上暁海を広瀬すずが演じる。

高校時代に出会った二人は、互いに孤独を抱えながら心の支えとなっていく。しかし、夢のために東京へ向かう櫂と、家族の事情によって島に残る暁海は、それぞれ異なる道を選ばなければならなくなる。

共演には松村北斗、中村アン、濱田岳、尾野真千子、木村佳乃、石田ゆり子、長谷川博己が名を連ねる。監督は『余命10年』『正体』などで知られる藤井道人、脚本は『おかえりモネ』『きのう何食べた?』シリーズの安達奈緒子が担当する。

「夕星」というタイトルが示すもの

夕星とは、夕暮れの空に最初に姿を現し、暗くなっていく景色を照らす星を連想させる言葉だ。

映画公式サイトでは、人生の岐路に立たされるたび、心の中に存在し続けた大切な人を、宵闇を照らす「夕星」に重ねている。

櫂と暁海は、いつも同じ場所にいるわけではない。むしろ二人の人生は、離れている時間のほうが長くなる可能性さえある。

それでも、直接手を伸ばせない場所から相手の人生を照らし続ける。近くにいるから愛しているのではなく、離れていても心の中から消えないからこそ、その人は自分にとっての「星」になる。

「夕星-ゆうづつ-」というタイトルには、そのような関係性が込められているのではないだろうか。

横浜流星も、楽曲から「遠い場所から櫂が暁海の未来を照らし続けるような、温かい祈り」を感じたとコメント。広瀬すずは、曲の言葉が二人の強くつながった瞬間に寄り添い、味方になってくれるようだったと振り返っている。

RADWIMPSと藤井道人監督、再タッグの意味

今回の組み合わせが注目される理由は、RADWIMPSが人気バンドだからというだけではない。

野田洋次郎と藤井道人監督は、映画『余命10年』やNetflix映画『パレード』などでも共同制作を行ってきた。作品の外側からタイアップ曲を提供する関係ではなく、映画の感情や映像表現を共有しながら音楽を作り上げてきた関係だ。

藤井監督は、これまで野田と作ってきた作品が星のように連なり、「夕星-ゆうづつ-」へたどり着いたことに特別な思いを寄せている。

RADWIMPSは『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』などでも、映画の物語と音楽を不可分なものにしてきた。

野田の楽曲は、登場人物の感情を分かりやすく説明するのではなく、本人たちも言葉にできていない思いを音楽として浮かび上がらせる。その特性は、長い年月の中で何度もすれ違う『汝、星のごとく』の物語と極めて相性が良い。

なぜ「夕星-ゆうづつ-」はヒットする可能性が高いのか

今回の主題歌には、ストリーミング市場で広がりやすい条件がそろっている。

第一に、シリーズ累計170万部を超える原作ファンが存在すること。第二に、横浜流星、広瀬すず、松村北斗という検索力の高い出演者が集結していること。そして第三に、映画音楽でも数々のヒットを生み出してきたRADWIMPSが主題歌を担当することだ。

原作読者は楽曲から登場人物の心情を読み取り、RADWIMPSのファンは歌詞をきっかけに映画へ興味を持つ。出演者のファンも予告映像や主題歌へ流入する。

一つの作品を中心に、文学、映画、音楽、俳優ファンという複数のコミュニティーが交差する構造になっている。

また、劇場公開の約2か月前に主題歌と予告を解禁した点も重要だ。映画公開までの期間に、フル音源の配信、ミュージックビデオ、ライブ披露などが段階的に発表されれば、継続的に話題を作ることができる。

配信日はいつ?今後発表されそうな情報

2026年8月3日10時07分現在、公式サイトでは主題歌のタイトルと担当アーティストが発表されているものの、「夕星-ゆうづつ-」単独の配信日やCD発売日などは掲載されていない。

今後注目したいのは、次の情報だ。

  • 「夕星-ゆうづつ-」の配信開始日
  • フル音源および歌詞の公開
  • ミュージックビデオの制作
  • 野田洋次郎や出演者による楽曲解説
  • 映画公開前後のテレビ出演やライブ披露

特に歌詞が公開されれば、「夕星」が櫂と暁海のどちらの視点から描かれているのか、あるいは二人を外側から見守る視点なのかをめぐって、さまざまな考察が生まれそうだ。

映画とともに完成する主題歌

RADWIMPSの「夕星-ゆうづつ-」は、現時点では予告映像の中で一部が公開されたばかりだ。

しかし、わずかな音源からも感じられるのは、華やかなラブソングというより、長い時間を生き抜いた二人を静かに受け止めるような温度である。

人を愛することは、いつも正しい選択をすることではない。失敗や遠回りを重ねても、誰かの存在によって自分の人生を選び直せることがある。

「夕星-ゆうづつ-」は、そんな『汝、星のごとく』の核心を、劇場を出た後まで観客の心に残す楽曲になるのかもしれない。

映画『汝、星のごとく』は2026年10月9日公開。主題歌の全貌が明らかになるにつれ、RADWIMPSを代表する新たな映画主題歌として存在感を高めていきそうだ。