ねぐせ。「ずっと好きだから」歌詞の意味を考察|“好きだから続けられた”が刺さる理由

ねぐせ。の「ずっと好きだから」は、“2024 夏の高校野球応援ソング/『熱闘甲子園』テーマソング”として書き下ろされた一曲です。けれど歌詞が刺さる理由は、野球に限らず、勉強でも仕事でも恋でも、**「好きだから続けられた」**という普遍の本音を、まっすぐ言語化しているところにあります。

この記事では、曲の背景(タイアップ・MV)を押さえた上で、タイトルやサビの意味、比喩表現のポイントを順番に読み解きます。読み終えた頃には、この曲が“応援歌”であると同時に、あなた個人の物語にも重なる理由が見えてくるはずです。


1. ねぐせ。「ずっと好きだから」とは?(曲の基本情報・タイアップ・MV)

「ずっと好きだから」は、ねぐせ。が2024年6月7日に配信リリースした楽曲で、作詞作曲はいずれも りょたち名義。番組タグとして「熱闘甲子園」が明記されています。

またMVは、学校を舞台に“それぞれの部活・役割”で頑張る姿を描く内容。野球部だけでなく、吹奏楽・軽音部・帰宅部など、いろんな「好き」が同じ校舎で交差するように設計されています。ここがこの曲の重要ポイントで、高校野球の応援歌でありながら「全員の応援歌」に開かれているのが特徴です。


2. まず結論:歌詞が伝えるメッセージは「好きだから続けられた」

この曲の核は、サビの言い切りにあります。
努力や根性を美化するというより、もっと生活に近い温度で、**「続けられた理由って、結局“好き”だったからだよね」**と肯定する歌です。

実際、りょたちはインタビューで「高校野球へ向けて作りつつ、どんな人にも響く曲にしたかった」「辛くても続けられる理由は“好き”だからだ、という言葉をサビで歌いたかった」と語っています。つまり作者側が最初から、解釈の幅を“野球の外”へ開いている。ここを押さえると、歌詞の読み方が一気にクリアになります。


3. タイトル「ずっと好きだから」の意味(“好き”が支えになる瞬間)

タイトルの強さは、「ずっと」という時間軸にあります。
“好き”は、情熱のピークだけを指す言葉じゃない。むしろ現実は、好きなのに上手くいかない日、嫌になりかける日、周りに笑われる日もある。それでも離れないものが「ずっと好き」なんですよね。

この曲の“好き”は、恋愛の告白のようでいて、同時に「競技」「夢」「部活」「音楽」「誰かを大事に思う気持ち」にも置き換えられます。MVが野球以外の部活も映すのは、まさにその多義性を後押ししている仕掛けです。


4. サビの核心フレーズを深掘り(“やれてきた”に込めた時間と覚悟)

サビで印象的なのは、「好きだから(今も)頑張ってる」ではなく、**「好きだから(ここまで)やれてきた」**と過去を抱きしめる言い方になっている点です。

ここには、積み上げの重みがあります。
・夢中で時間を費やしてきたこと
・転んでも起き上がる反復
・周囲に何か言われても、続けてきた日々

そういう“長い過去”を肯定するからこそ、聴き手は救われます。結果が出ていない人でも、「続けてきた事実」だけは誰にも奪えない。サビはその事実に光を当てる言葉になっています。


5. 高校野球(熱闘甲子園)目線の考察:努力・仲間・結果のその先

タイアップ曲として見ると、この歌は“勝て”と煽るタイプではありません。むしろ、甲子園という大舞台の裏側にある、

  • 地味な反復(丹念さ)
  • 迷いや反省
  • 汗と痛み
  • それでも前を向く宣誓
    といった、当事者の体感に寄り添う描写が多い。

応援歌って、時々まぶしすぎて苦しくなることがあります。けれど「ずっと好きだから」は、“苦しい”も“嬉しい”も同じ暮らしの中にあると受け止める。だから、勝者だけじゃなく、全員の夏に刺さる応援歌になっているんだと思います。


6. 恋愛/人生の歌として読む:報われなくても手放せない“好き”

この曲が広く刺さるのは、恋愛や人生にも、そのまま置き換えられるからです。

たとえば恋愛なら、

  • うまくいかない日があっても、嫌いになりきれない
  • 相手の優しさに救われてきた
  • 泣いた日も含めて「ここまで来た」
    そんな感情が、サビの骨格と一致します。

また人生全般として読むなら、“好き”は才能の証明ではなく、継続の理由として立ち上がる。作者コメントでも「高校野球だけでなく、どんな人にも響く曲にしたかった」と言及されていて、まさにその設計通りに聴き手側の物語が乗っていきます。


7. 注目フレーズ別の意味(涙・迷い・大歓声などの比喩を読み解く)

ここでは、歌詞に出てくる象徴的なモチーフを“意味の方向”として整理します(全文引用はせず、要点だけ)。

涙:弱さではなく「積み上げが溢れる瞬間」

歌詞の涙は、挫折だけの涙じゃない。耐えてきた時間、誰かの優しさ、報われた感覚が一気に溢れる“感情の決壊”として描かれています。

外野:ノイズを「聞こえない」ほど前を向く集中

「外野」は、周囲の無責任な声・雑音の象徴。だけど主人公は、それを真正面から論破しない。前を見ているから、もう“聞こえない”。この距離感がリアルで、強いです。

大歓声・ファンファーレ:結果だけじゃなく「到達点の景色」

大歓声は、勝利のことだけじゃなく、“やり続けた人だけが立てる場所”の比喩として読めます。だから野球でも音楽でも仕事でも、あなたの文脈で鳴る。


8. ねぐせ。/りょたちのコメントから読む制作意図(応援歌としての設計)

制作意図を一言でまとめるなら、**「高校球児へ向けた曲でありつつ、誰の人生にも刺さる“好き”の歌にする」**です。

りょたちは、辛いことがあっても続けられる理由を“好き”だと見つけ、その言葉をサビと曲名に据えた、と語っています。応援歌にありがちな“根性論”ではなく、好きという感情を一番の燃料として肯定する設計だからこそ、聴き手は自分の体験を乗せやすい。

さらにMVでも、部活や立場の違う高校生たちが“それぞれの好き”に向き合う姿が描かれています。歌詞の意図を映像で補強しているのが分かります。


9. 共感ポイントまとめ:この曲が刺さる人・刺さるタイミング

この曲が刺さりやすいのは、たとえばこんな時です。

  • 好きなことを続けてきたのに、結果が見えなくて不安な時
  • 周りの評価や雑音で、自分の軸が揺れそうな時
  • 失敗や反省が続いて、「向いてないのかな」と思った時
  • それでも辞められない理由を、ちゃんと言葉にしたい時

“頑張れ”より先に、“好きだった”を肯定してくれる。だから、折れかけた人ほど救われます。


10. まとめ:『ずっと好きだから』の歌詞の意味を一言で言うと

ねぐせ。「ずっと好きだから」の歌詞の意味を一言で言うなら、
**「続けてきた時間そのものを、“好き”という言葉で肯定する応援歌」**です。

高校野球のための曲として作られながら、人生のいろんな場面に置き換えられるのは、作者が最初から“どんな人にも響く歌”を目指し、サビに「好き」を置いたから。あなたが今続けているものがあるなら、そのままこの曲に重ねて聴いてみてください。