ELLEGARDEN「Supernova」は、英詞ならではのストレートさと、胸の奥をえぐる“後悔の独白”が同居した名曲です。この記事では「ellegarden supernova 歌詞 意味」で探している人向けに、曲の基本情報を押さえたうえで、タイトルの比喩・物語の流れ・重要フレーズから歌詞の核心を読み解いていきます。※解釈は一例で、感じ方は人それぞれです。
ELLEGARDEN「Supernova」はどんな曲?収録アルバム・基本情報まとめ
「Supernova」はアルバム『Pepperoni Quattro』の1曲目に収録されています。作品ページでも1曲目が「Supernova」として掲載されています。
また、アルバムの収録曲一覧でも「Supernova」が1曲目で、作詞作曲は細美武士名義であることが確認できます。
この曲が強い“導入”になっているのは、サウンド面だけでなく、歌詞が最初から「終わった恋」の結末を突きつけてくるから。冒頭から聴き手を一気に物語へ引き込む設計になっています。
タイトル「Supernova(超新星)」が象徴するもの:まばゆい存在=“彼女”の比喩
歌詞の中心にあるのが、
“She’s a supernova I was reaching out for”
という一節です。
“超新星”は、夜空で異様なほど強く光り、しかし永遠には続かない――そんなイメージを持つ言葉。ここでの“彼女”は、主人公にとって
- 近づきたいほど魅力的で
- 触れられそうで触れられない距離にいて
- そして、気づけば消える(遠ざかる)
存在として描かれます。
つまり「Supernova」は、恋の相手そのものの輝きであり、同時に失ってから気づく眩しさの比喩でもある、という読みが成立します。
歌詞全体の意味を結論から:終わった恋に残る「後悔」と「諦め」
結論として「Supernova」は、別れが確定したあとに残る後悔を、自己否定を混ぜながら吐き出す歌です。
冒頭から
“My war is over / No resurrection”
と宣言されます。ここでの“war(戦い)”は、恋を続けるための葛藤や、自分自身との戦い。
そして “No resurrection(復活はない)” は、やり直しがきかないことの確定。
さらに主人公は、別れの原因を「彼女が冷たいから」ではなく、
“I guess I was scared of being that happy”
(幸せになること自体が怖かった)
と自分の側に置いてしまう。だからこそ歌詞全体が、諦めと未練の両方で揺れるんです。
物語の流れを整理:手を伸ばしたのに遠ざかる/背を向けられるまで
この曲の物語は、ざっくり言うと次の流れです。
- 終わりの確定:「戦いは終わった」「復活はない」
- 手を伸ばす:届きそうで届かない“超新星”へ伸ばした手
- 遠ざかりの実感:足音が離れていく=関係が戻らない感覚
- 自己否定:「どれだけ頑張っても飛べない」=自分には無理だという結論
- 決定打:彼女が背を向ける(関係の終幕)
- 残るのは夢だけ:現実で取り戻せないから、夢に閉じこもる
ポイントは、ドラマチックな“事件”よりも、心が折れていく過程が丁寧に描かれていること。だから聴き手は「似た経験」を重ねやすく、刺さります。
キーフレーズで深掘り:「戦いは終わった」「飛べない」が示す自己否定と無力感
この曲の痛さは、主人公がずっと“自分を裁いている”ところにあります。
- “My war is over”
もう頑張れない、頑張り方もわからない。関係を続けるための闘争心が尽きた宣言。 - “No resurrection”
「次はうまくやる」「いつか誤解が解ける」という希望すら切り落とす言い方。失恋の“確定判決”。 - “I never think that I can fly”
ここでの“fly”は成功や自信の象徴。努力の問題ではなく、自分にはそもそも飛ぶ才能がないと決めつけている苦しさ。 - (終盤の自己罵倒の一節)
自分を“欠陥品”みたいに言い切ってしまい、その結論として「だから彼女はいなくなった」とつなげる。
→ ここが「恋の歌」なのに、「自分への判決文」みたいに聞こえる所以です。
主人公はなぜ自分を責めるのか:不器用さ・疑い・すれ違いの心理
主人公が自責に向かう最大のヒントは、
“幸せになるのが怖かった”
という自己分析です。
幸せが怖い人は、幸せが近づくほど
- 失うのが怖くなって距離を取る
- 相手の好意を疑ってしまう
- 先回りして関係を壊す(自爆)
みたいな行動を取りがちです。
だから「Supernova」の主人公は、彼女を“眩しい存在”として見上げながら、同時に「自分なんかが近づいたら壊れる」と思ってしまう。
結果、彼女が去った事実を見て、「ほら、やっぱり」と自分の価値の低さに回収してしまう――この心理が歌詞の痛みを増幅させます。
“夢でしか会えない”余韻:未練と喪失感が残るラストの読み解き
終盤に出てくるのが、現実では何もできないから、夢の中に逃げるという感覚です。
夢は優しいけれど、目が覚めた瞬間に現実が確定する。
つまりこのラストは救いというより、
- “忘れられない”の綺麗さ
- “前に進めない”の苦しさ
が同時に残る終わり方です。
「恋が終わった」よりも、「恋の終わりを受け入れきれない自分が残った」――ここが、この曲の後味の正体だと思います。
ELLEGARDENらしさと聴きどころ:英語詞×メロディが刺さる理由(ライブ文脈も)
ELLEGARDENの英詞は、比喩がありつつも“結論が速い”。「Supernova」も冒頭で終わりを告げ、そこからは感情の残骸を一気に吐き出します。
このスピード感が、ギターの疾走感と噛み合って感情が追いつく前に心に刺さるんですよね。
ライブ文脈でも「Supernova」は“始まりの爆発力”を担うことがあり、2018年の公演セットリストでも1曲目に置かれている例があります。
歌詞は喪失の歌なのに、演奏は前へ突っ込む。この矛盾が、ELLEGARDENらしいカタルシスになっています。


