【小さな恋のうた/MONGOL800】歌詞の意味を考察、解釈する。

人気が絶えない楽曲「小さな恋のうた」は、MONGOL800によって生み出されました。
この曲は、小さな恋から深い絆が築かれ、やがて愛へと変わっていく2人の物語を描いています。
その魅力は時代を超えて広がり、今なお多くの人々に愛され続けています。
この人気曲を基にした映画『小さな恋のうた』も公開されました。
そこで今回は、歌詞の真意をより深く探求していきましょう。

幼馴染の二人の物語

広い宇宙の数ある一つ
青い地球の広い世界で
小さな恋の思いは届く
小さな島のあなたのもとへ

この物語は、島で生まれ育った男女の同級生を描いています。

主人公は男性で、彼は同級生の女の子に心を奪われました。
しかし、彼は思いを伝える勇気を持つことができず、結局、女の子は転校し、島を離れてしまいます。

月日が経ち、彼は女の子を忘れることができませんでした。
何度もあきらめようと思いましたが、彼の気持ちはいつまでも色あせることはありませんでした。

そして、ある時、彼は女の子に手紙を書くことを決意します。

その手紙には、彼が伝えられなかった恋心が込められています。


この物語では、遠距離の関係にある2人の間で手紙が唯一のコミュニケーション手段でした。

現代では、SNSや通信アプリを通じて簡単にやり取りしたり、写真を送り合ったりすることができますが、歌詞から判断すると、この物語はまだ携帯電話が普及していない時代の出来事である可能性があります。

あなたと出会い 時は流れる
思いを込めた手紙もふえる
いつしか二人互いに響く
時に激しく 時に切なく

物語の中では、手紙のやり取りを続けながら、久しぶりに再会することになった2人の出会いについては詳細に描かれていませんが、おそらく初めて再会した時はお互いが照れくさかったことでしょう。

彼らは些細な話をしながら、ほんのわずかな時間を共に過ごしましたが、その出会いによって2人の距離は急速に縮まっていきました。

最初は主人公の恋心の方が勝っていたようですが、やがて彼女の方も主人公に恋心を抱くようになりました。

お互いに会いたい時に会えないことや、遠く離れた距離がもどかしく感じられ、その気持ちが手紙を送る回数を増やしていきました。

歌詞から読み取れるように、手紙には相手への溢れる恋心や、会えなくて寂しいという気持ちが綴られているでしょう。


あなたは気づく 二人は歩く
暗い道でも 日々照らす月
握りしめた手 離すことなく
思いは強く 永遠誓う

手紙のやり取りや、時折の会い方を通じて、2人の絆は深まっていきました。
そして、彼女とのひとときを過ごしている中で、主人公は大きな決断を下します。

「この人と一緒に結婚しよう」と。

幸せな思いに満たされた主人公の強い意志に、彼女も気づき、それを受け入れるのです。

永遠の淵 きっと僕は言う
思い変わらず同じ言葉を
それでも足りず 涙にかわり 喜びになり
言葉にできず ただ抱きしめる
ただ抱きしめる

「永遠の淵」とは、結婚の日を指す言葉であり、結婚は相手を永遠に愛し続けることを誓う儀式です。
そのため、この言葉が使用されたのでしょう。

歌詞は、彼女を大切に思う気持ちが、結婚後も変わることなく永遠に続くという「僕」の心情を描いています。
結婚後も、彼女への愛情は今と変わらず、大切に思い続けることが伝えられています。

灯台下暗し

歌詞の一節「ほらあなたにとって大事な人ほどすぐそばにいるの」とは、2つの意味を含んでいます。

まず一つ目は、歌詞の中の「僕」が彼女を大切に思うように、彼女もまた「僕」を大切に思っていて欲しいという願いを表しています。

そしてもう一つは、聴く人である私たちへのメッセージです。
恋愛においては、個々にさまざまな相手や恋の模様が存在し、時には手の届かないような相手に心を奪われることもあります。

しかし、この歌詞は「永遠を誓い合えるような相手は案外すぐ傍にいるかもしれない」という恋愛に対する示唆を含んでいます。
様々な恋愛経験を積んできたとしても、最終的には永遠の絆を約束し合える相手は身近に存在しているのかもしれません。