【拝啓、少年よ/Hump Back】歌詞の意味を考察、解釈する。

日本のロックファンの間で非常に人気のあるガールズバンド『Hump Back』は、魅力的な外見とは裏腹に、ロックのエネルギーを込めたメッセージを届け続ける3人組です。
今回は、彼女たちのデビュー曲である『拝啓、少年よ』の歌詞の意味について深く探ってみましょう。

冒頭で胸をえぐられる

夢はもう見ないのかい?
明日が怖いのかい?
諦めはついたかい?
馬鹿みたいに空が綺麗だぜ

驚きと緊張感を与える歌詞で幕を開けるのは、大阪を拠点にするスリーピースバンド『Hump Back』のデビューシングル『拝啓、少年よ』という楽曲です。

この曲は2018年6月20日にリリースされ、その後も絶えず人気を集め続けている彼女たちの代表的な作品です。

『拝啓、少年よ』の作詞・作曲は、ボーカルである林萌々子が手がけました。

この曲の冒頭の問いかけは、具体的に誰から誰へのメッセージなのかを確かめるために、続く歌詞を確認してみましょう。

今はもう見れないさ
あいつも変わったな
笑いあった日々を
馬鹿みたいに思い出している

ここでは、冒頭の問いかけに対する解答が提示されているようです。

歌詞中の「今は」という表現から推察すると、過去には夢を追いかけていたが、現在はそれが叶っていない状態を示唆しています。

また、歌詞を整理すると、この曲には二人の人物が登場することがわかります。

具体的に誰が関わっているのかを明らかにするために、続く歌詞を見ていきましょう。

「過去の自分」から見た「今の自分」

ひび割れ青春 駄々こね少年
忘れちまった浅い傷
神様なんていないぜ
ハナから信じちゃないさ
僕達をこのままで

最初の2行は過去の回想を描いており、後半の3行は言葉遣いから察すると現在の心情を表しているようです。

歌詞の中には、傷ついた青春と向き合いながらも不満を抱く少年や、軽い傷を受けた様子が描かれています。

主人公はかなりの困難を経験してきたようですが、夢は叶わなかったのか、「神様なんていないし信じてもいない」という意気消沈した感情が伝わってきます。

あぁ もう泣かないで
君が思う程に弱くはない
あぁ まだ追いかけて
負けっぱなしくらいじゃ終われない

次の歌詞は続くサビの部分です。

ここでは、「君」という対象に対して誰かが暖かいメッセージを贈っているようです。

具体的に「君」が誰なのかや、誰からのメッセージなのかははっきりとはわかりませんが、これまでの歌詞を考慮すると、おそらくこれは夢を追いかけていた「過去の自分」からのメッセージかもしれません。

冒頭の問いかけは、過去の自分が成長した現在の自分に問いかけているものです。

次の歌詞では、現在の自分が過去の自分に対して回答し、過去の回想や現在の心情が描かれています。

そして、このサビは過去の自分から現在の自分への励ましのメッセージとして解釈できます。

要するに、この曲は夢を諦めてしまった大人に向けられた、子供の頃の自分からのメッセージなのかもしれませんね。

チャレンジすることに制限はない

あぁ もう泣かないで
君が思う程に弱くはない
あぁ まだ追いかけて
負けっぱなしくらいじゃ終われない
遠回りくらいが丁度いい

最後のサビでは、「遠回りくらいがちょうどいい」というフレーズが追加されています。

夢を再び追い求める気持ちが湧いても、「もう大人だから」と年齢を気にすることもあるでしょう。

しかし、「少し遠回りするくらいならいいんだよ」と言われると、「今からでも頑張れるかもしれないな」と背中を押される感じがします。

夢を諦めてしまった人や夢を諦めそうになっている人にとって、『拝啓、少年よ』を聴くことはおすすめです。

過去の自分からの問いかけやメッセージを受け取り、再び立ち上がる勇気を持つことができるかもしれません。