【ALMA/ACIDMAN】歌詞の意味を考察、解釈する。

「ALMA」という楽曲に込められたACIDMANのボーカル、大木伸夫氏の宇宙への深い愛情が際立つ作品です。

この曲はファンの間でも高い支持を受けており、2016年に実施されたバンドのベストアルバム選出の際のファン投票で、見事トップに輝きました。

特に、巨大な望遠鏡を背に歌う大木氏の姿が映し出されたミュージックビデオは、その強烈なビジュアルで多くの視聴者に印象を残しています。

今回は、20年以上にわたるファン歴を生かし、「ALMA」の歌詞に込められた意味を独自の視点から深掘りしていきます。

「ALMA」: 星々の調べと共に紡がれるACIDMANの旅路

2016年、結成20周年を祝うWEB投票でファンが選んだベストアルバムで、その人気とライブでの魅力が認められ「ALMA」は第一位を獲得しました。

この楽曲のミュージックビデオは、チリの標高5,000メートルにあるALMA望遠鏡や、ボリビアのウユニ塩湖の星空が映える湖面など、息をのむような美しさで撮影され、宇宙や星々の壮大さを映し出しています。

「ALMA」の曲名は、大木氏が星空にインスパイアされた中で、以前テレビで観て感銘を受けたALMA計画を思い出し、その名を冠することに決めました。

この計画は、日本やアメリカ、欧州を含む世界各国が協力し、巨大な電波望遠鏡を用いて13億年以上前の宇宙の秘密に迫るものです。

「ALMA」という名前には、スペイン語で「心」「魂」「愛」という意味もあり、大木氏の詩的な歌詞との深いつながりを示しています。

2023年8月には、福島県で開催された国際天文学連合の国際会議APRIM2023で、「ALMA」がテーマソングに選ばれる栄誉を得ました。

この会議には、世界各国から約500名の天文学者が集まり、テーマソングが採用されたのは1978年の初開催以来初めてのことです。

大木氏の宇宙への情熱が、このような形で世界的に認められたのは、非常に感動的な出来事です。

「ALMA」: 宇宙の広がりの中で繋がる愛と魂

「ALMA」の楽曲は、宇宙の秘密や人類の始まりを探求しつつ、平和と愛の大切さを伝えるメッセージが込められています。


ALMA望遠鏡は、太陽系や銀河の誕生過程、さらには生命が誕生する瞬間を捉えることを目指し、人類の起源や存在の意義に迫る謎を解明することを目標にしています。

その使命は「宇宙を通じて私たちの根源を探求する」という公式スローガンに表されており、これは大木氏が持つ「私たちはどのようにして生まれ、生きる目的は何か、この場所にいる理由は何かを知りたい」という探究心と深く共鳴します。

星空へ手を伸ばすことは、私たちの起源を探る旅であり、それは現在の世界観を変えうる重要な契機となると信じられています。


生命の存在は、生存のための争いを避けられない事実ですが、国と国の間での権益争いはまた異なります。

その結果、無垢な子どもたちを含む多くの人々が巻き込まれ、平穏な日々を失っています。

ある国のリーダーが唱える「平和」の名の下に起こるこのような痛ましい出来事は、決して許されるべきではありません。

大木氏が願う「平和」は、このような「現状」がない世界の実現です。

宇宙の始まりからみれば、人間の生涯はほんの一瞬に過ぎません。

そんな短い一生を悲しみに包まれて終えることは、非常に惜しいことです。

私たちの存在自体が奇跡であり、その奇跡を大切に生きていくことが望まれます。


「ALMA」に込められた「愛」と「魂」の意味は深いです。

広大な宇宙の中で、地球はほんの小さな点に過ぎません。

そして、その小さな地球上に生きる私たち人類も、宇宙のスケールで見れば微細な存在です。

しかし、この微細な存在たちの結びつきが、世界の歴史や文化を築き上げてきました。

現在そして未来をより良くするためには、「愛」と「心」が何よりも重要であり、これらは人と人とのふれあいの中で温かさとして実感できるものです。

星空の下で感じる「ALMA」: 宇宙と繋がる旋律の誘い

星空の輝きのもとで耳を傾けたい曲です。

大木氏の深い思いとALMA計画に触れることで、聞く者の感じ方が一変するでしょう。

柔らかなイントロが抱擁するように心を満たし、壮大なコーラス部分では、宇宙の始まりから現在に至るまでの壮大な物語を感じ取ることができます。

この曲を通じて、周りの人々への優しさを思い出させてくれる効果もあります。

「ALMA」深遠な歌詞と理想の聴き方: ACIDMANの音楽旅

「ALMA」についての歌詞の深掘りや最適な聴取シチュエーションの紹介、いかがでしたか?

大木氏の宇宙起源を探究する情熱とALMA計画への敬意が融合して生まれたこの曲とミュージックビデオは、まさに運命の作品と言えるでしょう。

優雅さと壮大なスケールを兼ね備えた「ALMA」がファンからの投票でトップに輝いたことには、納得の理由があります。

特に、フェスティバルのような屋外イベントでこの曲を聴くと、その壮大さが一層引き立ち、個人的にも非常に魅力的に感じます。

大木氏の願い通り、愛に満ちた世界が訪れることを心から望む次第です。