【かわいいひと/ウルフルズ】歌詞の意味を考察、解釈する。

自由度の高い、ファンキーで陽気な音楽を奏でるロックバンド、ウルフルズ。
この度、彼らの楽曲「かわいいひと」に込められた母親への思いを歌詞を通じて解説していきます。

何歳になっても、親は親であり、子供は子供

ごきげんさーん
もしもしそちら調子はいかがですか
ぼくはグー、はたまたパー、いやチョキかも
なんちゃってねー
息子のやることなすこと ドキドキもんですか
またもやブー お気に召さないことやっちゃいましたか

「ごきげんさーん」と、陽気な挨拶で始まるこの楽曲。
母親としては、久しぶりに息子の声を聞いてほっとしているでしょう。
学業、仕事、健康などについて聞きたいことはいろいろあるけれど、息子が冗談を言ってごまかそうとするので、少しイライラしているようですが、それもまたかわいらしい一面ですね。

かわいいひと かわいいひと
ぼくはいつも ガンバっています
空に太陽 心配無用
おっかないから ちょっとだけ
微笑んでくれませんか
かわいいひと

サビで何度も繰り返される「かわいいひと」のフレーズは、息子の愛情がしっかりと伝わってくる素晴らしい要素ですね。
息子としては、この歌詞を通じて少し甘えている様子がうかがえ、その温かさに心が温かくなることでしょう。


ぼくはまだ未熟者
人生の旅の途中
できるならあたたかく

曲の後半に進むにつれて、息子自身の気持ちが歌詞に織り交ぜられ、それが心に響いてきます。
母親に不安をかけていることは理解しているけれど、自分が完璧な大人になったとは思っていないことを自覚しています。
このような複雑な感情は、親子の関係では年齢に関係なく起こり得るもので、自分が結婚して親になったとしても共感できることでしょう。
何歳になっても、親は親であり、子供は子供であるということが変わらず、年を重ねることで親をますます「かわいいひとだなぁ」と感じることが増えることでしょうね。

見守ってねー
機嫌をとる気もその気もさらさらないですが
おかげサンキュー
なんとか毛も生え大人になりました

続きの歌詞も見ていくと、その独特な言葉選びに笑顔がこぼれてしまいますね。
とにかく、「俺のことは気にしないで」という気持ちや、「ここまで育ててくれてありがとう」という感謝の気持ちが伝わってきますね。
歌詞に登場する「おかげサンキュー」は、非常にユニークなフレーズですね。
母親が照れくさい思いをしないで済むよう、このような明るい言葉を選んだのかもしれませんね。

かわいいひと 長生きしよう
ぼくをいつも 励ましておくれ
楽しいときも 侘びしいときも
ブッ飛ばすから 陰ながら
喜んでくれませんか
かわいいひと

ちょっと笑顔から感動のメッセージへの切り替えが、心に深い感慨を呼び起こします。
この部分は言葉ではなく、感情の表現が最も適していると思いますが、母親が自分にとって何と大切な存在かが、はっきりと伝わってきますね。

結婚式におススメ

明るく楽しい曲調と感動的な歌詞から、ウルフルズの「かわいいひと」は、結婚式のお色直し退場の際によく使用される楽曲の一つとして広く知られています。
ウルフルズの楽曲は、幸せな瞬間や特別なシーンを盛り上げるのに最適で、結婚式をはじめとするさまざまな場面で愛されています。

特別な言葉ではなく、自然体の気持ち

ここまで、ウルフルズの「かわいいひと」の歌詞の意味について紹介してきましたが、彼らの変わらない魅力については本当に素晴らしいですね。
この楽曲の母親へのメッセージは、特別な言葉ではなく、自然体の気持ちが込められているところが魅力的です。
その真摯な気持ちは、心温まり、笑顔と涙を同時に呼び起こします。
結婚式でこの曲を使った場合、家族の温かさと絆を感じることでしょう。