【グッドな音楽を/ねぐせ。】歌詞の意味を考察、解釈する。

今回、ご紹介したい楽曲は、TikTokやSpotifyなどで人気急上昇中のアーティスト、「ねぐせ。」さんの「グッドな音楽を」です。

歌詞の深い意味を解き明かし、この歌が私たちに伝えたいメッセージを考察してみましょう。

元気をくれる曲

2020年に愛知県名古屋市で結成された、4人の男性からなる日本のバンド、ねぐせ。が、2022年にリリースした「グッドな音楽を」についてご紹介します。

この曲は、どこか温かな雰囲気が漂うキャッチーなメロディーと、純粋な歌声が特徴です。
聴く人の心を癒し、その後には元気を注入してくれる素敵な楽曲と言えるでしょう。

音楽が私たちにくれるもの

それでは、歌詞の考察に移りましょう。
歌詞の内容は非常に率直で、一つ一つの言葉を深く追い求める必要はありません。
全体を通して見ていくことで、メッセージがより分かりやすく感じられるでしょう。
それでは、1番の歌詞に目を向けてみましょう。

ヘッドホン爆音塞がる 

心ネガティブ人間でごめんなさい

紛争戦争、誹謗中傷、これって重症?

現実逃避 映画鑑賞

やまない雨なんてないでしょ?

力のある者が弱い者に圧倒的な支配を課し、傷つけるような社会。
自己主張のために必死になる人々の異常なまなざしや耳打ちによって心が不安定になりそうな中で、耳に流れる音楽に意識を委ね、状況が収まるのを待っている。

RPGゲームみたいにでかいステージ

目指してるけどSOSに気づけられずに

序盤のモブでやられちゃって

大望を胸に抱きながら自己成長に取り組んでいく中で、新たなことに挑戦しようとする度に、「できるわけない」「無理だ」という声が邪魔をし、「お花畑」と揶揄されるなど、嘲笑される日々が続いています。
こうした状況により、徐々に心が打ちひしがれてきてしまいました。

本来の自分を大切に生きたいと思うけれども、見えない障壁が進路を阻んでいる…。
周囲の影響に流されることは避けたいけれど、内なる弱さに屈してしまいそう…。
そんな瞬間には!

ホットでグッドな音楽を

歌い続けてみたらいい

落ち込んでいるほど真っ当に

生きられるほど人は強くない

ロックでキュートな音楽を

掻き鳴らし続けてみたらいい

気が沈んだ時こそ聞いてみよう

音楽にはそんな力がある

心が重くなっている時には自分を奮い立たせることが難しく、意気消沈している時には笑顔を取り戻すのが難しい。
こうした自分の感情に向き合い、内なる強さを育てるための勇気をくれて、喜怒哀楽を素直に受け入れつつ、元気と笑顔を取り戻すことができるのが音楽なのだ。
2番の歌詞においても、同じような考えが繰り返されています。

ボーイズ&ガールズ 自分の夢 

でかいイメージ描いてるけど

SOS辛い日々でも 週末のため頑張っちゃって

2番のBメロ部分の歌詞は、確かに1番の考察と共通の要素が見受けられます。
人生は思う通りに進まないことを理解しているけれど、人間関係や仕事上の些細なミスなどに過度に気を使って、心が疲れてしまうことがあります。
どうにか週末まで持ちこたえれば、心をリフレッシュできるかもしれない。
できるはずだ!
こうしたアプローチで乗り越えることができるんだよ。

ホットでグッドな音楽を

歌い続けてみたらいい

落ち込んでいるとき真っ当に

向き合えるものはこれしかない!

ロックでキュートな音楽を

掻き鳴らし続けてみたらいい

気が沈んだ時こそ聞いてみよう

音楽にはそんな力がある

この楽曲の肝要なメッセージが、サビの部分全体に集約されていることは確かですが、筆者はこの楽曲から浮かび上がる「本質」について深く洞察しました。

自分の感情に向き合い、強さを養う勇気をもたらし、様々な感情を受け入れながら、元気や笑顔を取り戻す…。
これこそが音楽が提供するものです。

この「存在」がどこにあるのかを考えると、愛する人の抱擁の中にあるのではないでしょうか。
この歌は、私たちにその想いを伝えようとしているのではないかと筆者は感じます。
この曲が伝えたい本質的なメッセージは、現実の喜怒哀楽を受け入れつつ、愛する人の腕の中で力を取り戻し、幸せや勇気を見つけることなのです。