【One/RIP SLYME】歌詞(リリック)の意味を考察、解釈する。

RIP SLYME(リップスライム)の初期の代表曲である「One」に焦点を当て、この曲の歌詞を詳しく解釈してみましょう。

この曲は、恋人と別れた後に後悔しつつ、新たなステップに進むために葛藤している男性の感情を表現した歌詞です。
この歌はラップパートが多く、韻を踏むなどの要素が含まれており、そのため意味がわかりにくい部分もあるかもしれません。
ここでは、筆者独自の解釈を提供しつつ、恋愛に関する話だけでなく、孤独を感じている人にも共感を呼び起こす歌詞として捉えてみたいと思います。


建ち並ぶビルはチグハグ 時はチクタク たまにReal love
寂しくなくてすむ 君が僕を包む oh yes
だってそうだろ?それは何処にもないもの

1番の歌詞についてです。
辛い感情が押し寄せる夜、ひとりで「君」を思い出します。
瞳を閉じて空想の世界へ、賑やかな街で「君」との時光を過ごす。
現実か幻想か、その線引きが曖昧で、思いを馳せれば不思議と寂しさが薄れる。
その中での「君」は、心地よく幸せな温もりで包んでくれる存在。
しかし、感情が高ぶるほどに現実が身を刺すのを感じる。
実際には叶わない願いだからこそ、喜びもひとしずくの虚しさなんだろう・・・。

この世界に一つだけ 君は世界に一人だけ

どれほど考えても、「僕」のすべてはいつも「君」だけだった。
だから、空想の世界でも「僕」と「君」だけが存在する。
他の誰かには代えられない存在だったんだ。
将来、どんな女性に出会ったとしても、「君」が最高の相手だと思い続けるんだ・・・。


闘争心と放心が両A面 細かく刻んでゆく経験
たった一つの為に 想いとは逆に向かうはめに
自分のために走れるのなら そのためだけに守れたなら

次に進むために、前向きな気持ちと過去の重荷を抱えた「僕」が葛藤しています。
「君」以外には、自分には何もいないと思っていても、「君」との繋がりはもう過去のもの。
それでは、自分のために何ができるかを考えてみましょう。
「君」との共有した瞬間を美しい思い出として刻んでいくために、自分には何ができるのかを考えるべきです。
その答えが、きっと「僕」の進むべき道を導いてくれるでしょう。

君の世界は一つだけ 君は世界に一人だけ

「君」と「僕」の世界は、ずっと同じ場所にあると思っていましたが、実際は異なりました。
「君」の空想の世界ではなく、現実の中に「君の世界」があることに気付きました。
過去の記憶に囚われていたものは、いつしか思い出となっていきます。
「僕」には「僕だけの世界」があり、「君」にも「君だけの世界」が存在することを認識しました。


それぞれひとつのlife それぞれが選んだstyle
それぞれひとつのlife ひとつの愛をyeah yeah
それぞれひとつのlife それぞれが選んだstyle
それぞれひとつのlife ひとつの愛をyeah yeah

立場や状況が異なっていても、それぞれの生活が独自の価値を持っています。
「君」と「僕」は、ただ異なる道を選んだだけのことなのです。
正解や間違いにこだわって考えることは意味がありませんでした。
なぜなら、それぞれの個別の世界が広がっており、自分自身が信じる道が正しいことを理解したのです。
他人の世界に入り込むことではなく、自身の世界をどう進んでいくかが大切であることを教えてくれる歌詞です。