ユアン・マクレガーが主演し、ダニー・ボイルが監督した『トレインスポッティング』(1996)。
この映画はオシャレ映画の金字塔的な作品として有名ですが、実際に非常にオシャレです。
この映画は、自堕落でどこまでも突っ走る感じが素晴らしくスタイリッシュです。
そのオシャレさを具体的に見てみましょう。
おしゃれなファッション
トレインスポッティングに登場するキャラクターたちのファッションは、非常にオシャレです。
主人公のレントン(ユアン・マクレガー)は坊主頭で、ピチピチのTシャツに超タイトなジーンズを身に着けています。
また、スパッドも大きな黒縁メガネが特徴的で、スーツを独自の個性で着こなしています。
シックボーイたちの登場人物たちのスタイルは、無地のTシャツだけでありながら、魅力的な色男に見えます。
この映画は、まさにファッションショーのような魅力があります。
UKファッションの攻めた着こなし、スタイリッシュな映像や音楽が、ストーリーを超えて一体化しています。
これらの要素が組み合わさり、まさにファッションショーを楽しんでいるかのような雰囲気が漂います。
しかも、そのファッションショーはトコトン自己を表現し、パンク的な精神を持っているのが特徴的です。
このような魅力的な要素が、特に若者に受け入れられる理由として考えられるでしょう。
トレインスポッティングは、ファッションの面でも非常に魅力的であることは間違いありません。
音楽との融合
映画『トレインスポッティング』は、素晴らしい音楽とのマッチングでも有名です。
ダニー・ボイル監督やスタッフのセンスの良さが、この点に大きく貢献しているでしょう。
例えば、レントンがダッシュするシーンで流れる冒頭のイギー・ポップの『Lust For Life』は、その使われ方が非常にカッコイイと評判です。
映画内での『Lust For Life』の使い方は、他の映画と比べても最高の組み合わせであり、マッチ度が非常に高いと感じられます。
『Lust For Life』を全編聴きたい方は、YouTubeなどでぜひ探してみてください。
さらに、映画ではイギー・ポップだけでなく、アンダーワールドなどの有名バンドの楽曲もオシャレでスタイリッシュに使用されています。
このような素晴らしい音楽とファッションの融合が、『トレインスポッティング』を文句のつけどころのないオシャレな映画にしています。
生き方そのものがファッションになる
映画『トレインスポッティング』は、主人公レントンを含むドラッグ中毒から抜け出せない自堕落な若者たちの生き方そのものが、ファッションの一部として認知されています。
この作品は、スコットランドのブルーカラー的でパンク的な要素を含んでおり、彼らの生き方は非常に振り切っています。
ファッションは外見だけでなく、個人のパーソナリティや生き方とも密接に関連しています。
『トレインスポッティング』は、それらを見事にマッチさせたことで、ファッション映画の金字塔と称されるまでになったのです!
この映画は、若者たちの生き方やファッションのスタイルに対する新しい視点を提示したことで、カルチャーシーンに多大な影響を与えました。
その独自性と魅力によって、ファッションと映画の融合を象徴する作品として評価されています。