漫画「進撃の巨人」作中の名言を名シーンと共に紹介。

大人気ダークファンタジー漫画「進撃の巨人」は、別冊少年マガジン5月号にて完結し、11年にも及ぶ長い歴史に幕を下ろしました。

巨人が存在する過酷な世界を生きる彼らの “名言”に心動かされた人も多いのではないでしょうか。

この記事ではそんな「進撃の巨人」の名言を名シーンとともにご紹介いたします!

「駆逐してやる! この世から…一匹残らず!」(エレン・イェーガー)

「進撃の巨人」といえば、なんといってもこのセリフ。

主人公であるエレンが巨人に母親を殺され、残酷すぎる現実を知り放った言葉なのですが、この覚悟と憎しみの詰まった名言には思わずグッと来た読者も多いはず。

この瞬間に一気に物語の世界に引き込まれ、心の底からエレンと同じ気持ちになりました。

「一生壁の中から出られなくても…メシ食って寝てりゃ生きていけるよ…でも…それじゃ…まるで家畜じゃないか…」(エレン・イェーガー)

こちらは駐屯兵団のハンネスに少年のエレンが放ったセリフ。

現状に決して満足することなく、さらなる自由を求めるエレンにハッとさせられ、子供のセリフながら考えさせられたシーンです。

生きていると良くも悪くもさまざまなことに慣れ、変化を求めなくなります。

けれど、それでは死んでいるも同義。
怠惰な毎日を送る自分に喝を入れてくれた言葉でした。
子供は時に核心を突いたことを言うので、馬鹿にはできませんね。

「私はとうに人類復興の為なら心臓を捧げると誓った兵士!! その信念に従った末に命が果てるなら本望!!」(アルミン・アルレルト)

巨人の力を手に入れたエレンを危険だと考え、殺そうとする兵士たちに向けてアルミンが大声で放ったセリフです。

いつもはエレンとミカサの影に隠れていたアルミンですが、二人を助けようと必死に自身の言葉で立ち上がり、兵士としての覚悟を見せたシーンでもあり、やるじゃないか!と、ここでアルミンという人物を見直しました。

体が強くなくとも、言葉で戦うこともできる。
明らかな殺意や暴力にも言葉の力で挑むことができるのだ、と知ったセリフでしたね。

「戦わなければ勝てない」(ミカサ・アッカーマン)

こちらは小さい頃、絶望の淵に立たされたミカサに向けてエレンが言った言葉なのですが、ミカサは兵士となってもこの言葉を大事にしていました。

ある意味で自分を奮い立たせ、救った言葉だったからなのでしょう。

巨人が壁中にあふれ、危機的状況に陥った時、ミカサが自身に言い聞かせるように呟く姿が印象的です。
優しいミカサが戦うことを恐れず前に進むことができるのは、原動力であるこの言葉のおかげですね。

「この世界は残酷だ…そしてとても美しい」(ミカサ・アッカーマン)

エレンが巨人に食べられ、ミカサが為す術なく絶望したときに出たセリフです。

こちらも「進撃の巨人」という世界を顕著に表している有名なセリフで、作中では何度も登場します。

自然の摂理である弱肉強食を象徴した言葉でもあり、個人的には初めて読んだ時から強烈に心に残っています!

死を間近に感じているはずなのに、「美しい」という表現が浮かぶのもミカサらしくて素敵ですね。

「オレが!!この世に生まれたからだ!!」(エレン・イェーガー)

「どうしてエレンは外の世界に行きたいと思ったの?」というアルミンの素朴な問いに答えたエレンのセリフです。

これはこの物語の根幹にずっと存在する感情、「テーマ」であり、巨人と戦う原動力のような言葉。
ここからは巨人という脅威にさらされながらも人間としての当たり前の自由を諦めない強い意志を感じました。

どれだけ絶望的状況でも絶対に諦めないエレンの姿勢は本当に主人公らしいものであり、揺らぎがない。ある意味で狂気をも感じますが、それでこそ「進撃の巨人」なのだと思いました。

「いいから黙って全部オレに投資しろ!!」(エレン・イェーガー)

巨人の力が知られ、兵法会議にて審議にかけられたエレンが大声で放ったセリフです。

このセリフからはエレンの自身を過信する傲慢さを感じ取ることができ、絶対に服従などしないという強烈な意思の持ち主だということがよくわかります。

意思の強さを感じると同時に誰しもが心配になるほど危うい主人公であることも再確認できたセリフでした。

「何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人は、きっと……大事なものを捨てることができる人だ」(アルミン・アルレルト)

女型の巨人によって多くの犠牲者が出た時、アルミンがエルヴィン団長のやり方は正しかったとジャンに告げた言葉です。

アルミンは追いつめられた時も唯一冷静に物事を考え、発言できる人物であり、作中ではその説得力のある言葉によって何度も危機から脱してきました。

これはそんなアルミンによる残酷ながらも真理を突いたセリフで、確かにその通りだ…!と感じましたね。

「心臓を捧げよ!」

こちらは作中で幾度となく登場するセリフですね。

さまざまな兵士が巨人に立ち向かう際に死を覚悟して言うフレーズであり、拳を心臓に当てるポーズが印象的です。

人類のため、そして未来のために決意を固めるその姿は本当にかっこよく、兵士の生き様が伝わって来るようですね。

「まったくその通りだ。まったくもって無意味だ」(エルヴィン・スミス)

獣の巨人に苦戦し、新兵と調査兵団団長エルヴィンによる囮作戦が決行されることに。
その際にエルヴィンが新兵からの問いに答えたセリフです。

刻々と死の近づきを感じる新兵は、どうやって死のうが意味はないのではないか?
とエルヴィンに問うのです。

それにこう答えたエルヴィンは、人はいずれ死ぬが、その死に意味を与えるのは残った生者だと続けます。

“無意味”だという言葉だけに絞ると、なんと残酷なことかと絶望してしまいますが、その続きの言葉を聞けば、自分の命は無意味ではないのだと救われる気がします。
今だけじゃなく、先の未来をちゃんと見据えた、団長らしい言葉でした。

「俺が鎧の巨人で、こいつが超大型巨人ってやつだ」(ライナー・ブラウン)

それまで調査兵団としてともに活動していたライナーがエレンに自分たちの正体を明かしたときのセリフです。

このシーンはとてつもなく斬新であり、どれほど時間が経っても忘れることができません。

エレンとともにライナーやベルトルトに強い裏切りや憎しみ、そして戸惑いを感じたシーンでもあり、「どうして今!?」と思わずにはいられませんでした。

ここでこの展開を持ってくる作者の手腕には驚きを隠せません。

「僕らはもう良い人じゃないよ」(アルミン・アルレルト)

巨人だけでなく、人類とも戦うことになってしまった調査兵団。
危機的状況を脱するために“民衆を味方につけよう”とアルミンが計画した際のセリフです。

この計画を立てたことでアルミンは周りを不快にさせますが、アルミンは過去に「何かを変えられる人は何かを捨てられる人だ」と答えています。
正しいとされる自身の人間性を捨ててでも現状を変えたい、小さいものを捨てることによってより大きな希望が手に入るなら、迷わずそうするといった覚悟がうかがえます。
もちろん良い人間でいたいけれど、この世界でそうは言っていられない、という切なくも正しい言葉でした。


「進撃の巨人」の名言、いかがでしたでしょうか。

あなたの背中を押してくれるものは見つかりましたか?

まだ漫画を読んだことがない人はぜひ読んで、素晴らしい言葉たちに出会ってみてください!

関連 【ネタバレあり】漫画「進撃の巨人」34巻(最終巻)の批評と感想。

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