アニメ「ワンパンマン」は第3期の制作が決まったことでも話題になりました。
その原作となる漫画「ワンパンマン」も最新刊26巻が2022年6月に発売となり、注目度が高まっています。
となりのヤングジャンプのほうで更新を追っている方も多いでしょうが、漫画のほうも加筆修正などがありますので、2度楽しめるという部分も魅力です。
今回は現時点で最新刊となる漫画「ワンパンマン」の26巻についてお話ししていきたいと思います。
ネタバレも含まれますので、ご注意ください。
地獄のフブキがカッコイイ!
地獄のフブキは大人の女性の魅力と可愛らしさを兼ね備えたキャラクターで大好きなのですが、26巻ではフブキ様がとてもかっこよかったのが印象的でした。
血みどろになりながらシルバーファングたちを庇うシーンがあるのですが、ここは本当に痺れました。
絶体絶命の場面でもリーダーとしての覚悟を持って、誰にも恥じない選択をできるという部分がただただかっこよくて、本当に人間としての格の違いを見せつけられたような気さえします。
また、こういったシーンがあるからこそ、その後でシルバーファングたちをフブキ組へ必死に勧誘するところや腰が抜けてしまうところが余計に可愛らしく見えます。
閃光のフラッシュがいちいち美形
もともと村田先生の圧倒的な画力があるためか、漫画「ワンパンマン」にはたくさんの美形キャラクターが登場します。
同じ美形でもこれだけ描き分けができるのは本当にすごいと思うのですが、26巻では閃光のフラッシュがいちいち美形で口元がにやけてしまうくらいです。
無駄のない動きもしっかりと漫画で伝わってきますし、ふとした表情が美しいです。
めちゃくちゃ強い癖にどこか抜けている感じがあって、そういったところでのギャップもぐっと来ます。
閃光のフラッシュとサイタマの絡みはぬるっとしたテンションでのシュールなやり取りが絶妙なので、これからももっとたくさん見ていきたいです。
迫力系美人のサイコスがたまらない
漫画「ワンパンマン」の女性キャラクターというのは、本当に美人だったり、可愛い系であったり、健康的であったりといろいろなタイプが描かれてきました。
もう一通りの美人系キャラは網羅したかなと思っていましたが、さすが村田先生です。
これまでの女性キャラクターとは一味違った美人キャラが登場しました。
それがサイコスです。
眉毛がキリっとしていてメガネの似合う知的な感じもありつつ、圧倒的な迫力がある美人です。
ちょっとMっ気のある方だと「叱られたい……」と思ってしまうかもしれません。
スタイルも抜群で魅力的すぎるくらいなのですが、意外に口も悪いですし、あざとい感じがないので女性からの人気も出そうなキャラクターです。
思わず食い入るように見てしまうガロウとクロビカリのバトルシーン
ガロウとクロビカリのバトルシーンもすごかったです。
筋肉はついているものの無駄のない刀身のようなガロウと筋肉でしかないクロビカリの対比も面白いです。
特に、クロビカリのほうは現実的にはあり得ない体なのに、村田先生が描くと途端にリアルになります。
ストーリーの展開的にもガロウがここで負けるわけはないのですが、それでもワンシーンワンシーンで体にぐっと力が入ってしまいました。
サイコスと戦慄のタツマキのバトルもえぐい
迫力系美人のサイコスと可愛らしい系のタツマキもバトルもえぐかったです。
魅力的な女性同士のバトルというのはよりテンションが上がるのですが、特にふとした瞬間のタツマキの目つきには恐怖を感じました。
サイコスとタツマキのどちらも癖のあるキャラクターですし、それによってより女性特有のバチバチ感というものがリアルに表現されているような気がします。
改めてタツマキの強さを感じましたが、ここで強さを感じるからこそ先の展開でのギャップが生まれてきます。
漫画「ワンパンマン」は本当にうまく作られている漫画作品だと思います。
ただひたすらに応援したくなるキング
26巻でのキングのくだりは緩衝材というか、ほっと心が休まる時間でもありました。
シリアスが求められていないからなのか、キングのくだりのときだけどこかギャグマンガ日和感がありました。
いつも通り、「うまくいってよかったね」と優しい気持ちになれますし、キングはいつでも応援したくなるキャラクターのひとりです。
ちなみに、子どもと手をつないで階段をのぼっていくシーンがあるのですが、普通に息切れをしていて、キングの体力面が心配になりました。
とんでもないヒーローばかり登場するからか、そういうところも含めて身近に感じられるキングが余計に愛おしく感じられます。
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