24巻は主人公のサイタマが大活躍する場面が多く見られます。
そんな最新刊である24巻がどのような話なのか感想を踏まえて解説していきます。
23巻までのあらすじ
怪人協会にさらわれてしまったワガンマ少年を救出するため、ヒーロー達が地下アジトへ潜入して救出に向かいます。
ワガンマ少年の救出は出来たが、もう一人の少年タレオを救出するためにサイタマ、童帝は再度地下に潜ります。
ここからは24巻について掘り下げていきます。
24巻の内容、批評
24巻は、前巻で登場したアトミック侍の弟子である、イアイアン、オオカマイタチ、ブシドリルと民間軍事会社所属のトンガラの戦闘シーンから始まります。
敵は災害レベル竜のエビル天然水で、水の斬り方を教わっていない弟子3人組は対処法を伺っていました。
そんな中、トンガラは目玉が弱点と分かり、応戦していたのですが、致命傷を負って死んでしまいます。
死ぬ間際に、ブシドリルをかばい、更に攻撃をくらってしまいます。
過小評価していたトンガラに助けられたブシドリルが悲しむシーンはグッとくるものがあります。
場面は変わってサイタマの登場です。
ガロウが手に負えなかったポチをワンパンで倒しています。
その威力がすさまじく、地下のアジトが壊れていくさまを見開きを使って描写しているのがいいですね。
地上では大きな地震が起きて、地上にいるジェノスも気付くほどです。
もちろん地下にるヒーローは全員この揺れを認識しており、ただならぬ気配を感じているでしょう。
次にタツマキと怪人協会参謀であるギョロギョロとの戦闘です。
ご存じタツマキは超自然能力の持ち主で、ギョロギョロはタツマキと同じ能力を持っています。
ですが、タツマキの方が強く、300倍の重力で押しつぶしても全く効いていません。
勝負は決まったのですが、ギョロギョロは最後にオロチの名前を呼び、助けを求めますがオロチは来ません。
オロチは洗脳されており、ギョロギョロの命令には絶対逆らわないはずなのにどうしたのでしょうか。
そして、そのオロチとサイタマの戦闘シーンです。
オロチはサイタマから発せられる圧と、ポチが逃げていく様を見て、サイタマがムカデ長老やゴウケツを倒した人間であると認識をします。
そこでオロチはサイタマを自身の復活の生贄として相応しいと思い、更に最下層の超古代神殿がある場所にサイタマを招きます。
ここで、オロチが言っていた生贄について深堀されています。
オロチは、ギョロギョロの管理の下、選りすぐりの強者との膨大な合成実験や戦闘実験を得て強くなっています。
つまり、生贄によって強くなっていたことが分かります。
ではなぜこんなに強いオロチが更に生贄を求めていたかというと、超古代神殿の壁画に描かれたオロチと瓜二つの生き物の絵と、ある古代文字から読み取る事が出来ます。
それは、
我々の神は遥かな時を超え地上に復活するだろう
この祭壇に捧げられた ふさわしい生贄によって
と書かれています。
つまり、オロチは自身は神になる存在だと自覚し、神になるためのふさわしい生贄を探していたことが分かります。
上で挙げたギョロギョロに操られていたのは全て演技で、サイタマをそのふさわしい生贄として選んでいます。
さて、このオロチの長い説明に対してサイタマは何をしていたのかというと、マグマに浸かっているオロチを風呂に入っていると勘違いし、頑張ってマグマの中に入っていました。
しかも、その熱さに耐えてくつろいでいます。
それを見かねたオロチは全力を出してサイタマと戦います。
地球のエネルギーを直にくみ上げて発する技に対してサイタマは、新しい必殺マジシリーズの「マジ水鉄砲」で対処し、ワンパンを決めて倒します。
この水鉄砲は誰もが風呂でやったことがあるであろう両手を重ねて前に飛ばすものであり、なぜこれでオロチの技を跳ね返せるのか不思議です。
サイタマの技で崩れ落ちる超古代神殿。
そしてオロチは自分の祭壇に駆け寄り、息絶えるのですが、オロチが見た壁画は全てではなく、オロチと瓜二つの生き物の上に大巨人の姿がありました。
その大巨人はサイタマを思わせるものがあり、まるでサイタマの生贄としてオロチが食われたという皮肉のような図式と捉えることが出来ます。
最後にアマイマスクの正体についての描写があります。
災害レベル鬼の怪人姫弩Sが顔に亀裂が入ったアマイマスクを見て、「擬態タイプの…?」という発言をしています。
これがヒーロー協会にとってスキャンダルという発言から、やはりアマイマスクは怪人なのでしょうか。
果たしてアマイマスクは人間なのか怪人なのか今後が気になりますね。
24巻の感想
24巻は全体を通してサイタマが大活躍しているのが嬉しかったです。
サイタマのマジシリーズは毎回期待を裏切ってくるのですが、まさか水鉄砲とは思いませんでした。
また、壁画の謎も伏線として回収されるのか気になります。
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