原作・アニメ・映画とヒットを飛ばしている「鬼滅の刃」。
なぜこんなに人気があるの?
疑問に感じていませんか。
実は「鬼滅の刃」のヒットには、さまざまな理由が存在します。
「鬼滅の刃について詳しく知りたい」
そんな人は、ぜひ参考にしてください。
「鬼滅の刃」はこんな物語
「鬼滅の刃」は家族を殺され妹の禰豆子を鬼にされた主人公の炭治郎が、仲間たちと共に鬼を倒していく物語です。
鬼とは鬼のトップである鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)及び、彼によって人から鬼になった存在を指します。
実は鬼舞辻無惨こそが炭治郎の家族を殺し、妹の禰豆子を鬼にした仇です。
炭治郎は鬼を倒す役目を持った鬼殺隊(きさつたい)に所属し、さまざまな経験をしながら前に進んでいきます。
「鬼滅の刃」がヒットした5つの理由
「鬼滅の刃はなぜヒットしたのか?」
いくつかの理由が考えられます。
「鬼滅の刃」ならではの魅力を見ていきましょう。
1.テンポ良く物語が進んでいく
「鬼滅の刃」がヒットした大きな理由といえるのが、スピーディーなストーリー展開です。
テンポ良く物語が進んでいくため、飽きずに楽しめます。
たとえば炭治郎が宿敵である鬼舞辻無惨に遭遇する回。
主人公の炭治郎は物語の早い段階で、宿敵である鬼舞辻無惨に遭遇します。
読者・視聴者にとっては、驚きの早さです。
主人公と宿敵の遭遇には、長く時間をかけるのが一般的です。
(主人公と宿敵が遭遇するわくわく感を長続きさせるため)
物語の早い段階で主人公とボスを遭遇させるのは、珍しいパターンといえるでしょう。
私たちは炭治郎と同じように驚くことで、物語の世界に入り込んでいきます。
「鬼滅の刃」は見る側が物語の世界に入り込むための、工夫が感じ取れる作品です。
2.今までには無い主人公
主人公である炭治郎の魅力も作品をヒットに導いた要因です。
炭治郎は今までには無い魅力を持った主人公であり、多くの人々を魅了しました。
「炭治郎のどこが魅力的なのか?」
炭治郎の大きな特徴といえるのが優しさです。
敵である鬼や自分を攻撃した者にも優しさを見せる姿勢。
ほかにも人を妬むといった、ネガティブな考えを起こさない穏やかな人間性も好まれています。
従来の少年漫画では、正義の側である主人公と悪の側である相手との対峙が分かりやすく描かれていました。
人に被害をもたらすひどい存在だから倒す。
主人公が倒した相手を振り返ることはほとんどありません。
対して炭治郎は、倒した鬼に対しても優しさと思いやりを見せる。
そんな善の心を持った炭治郎の姿勢は、多くの共感を生み出しました。
3.魅力的なキャラクター
「鬼滅の刃」には、多くの魅力的なキャラクターが存在します。
特定のキャラクターにファンがついたことで、「鬼滅の刃」の人気を不動のものとしました。
「物語は良く分からないけど、○○のキャラクターは気に入った」
「○○のキャラクターの見た目が好き」
最初はキャラクターが気になって、徐々に「鬼滅の刃」にハマっていく人も少なくありません。
キャラクターにはそれぞれ良いところ・悪いところがありリアルな人間性を作り出しています。
物語だけではなく、キャラクター人気の面においても「鬼滅の刃」は近年まれにみる作品といえるでしょう。
4.敵を心がある存在として扱った
敵を心がある存在として扱ったことで、リアリティのある物語になっています。
敵にもそれぞれ性格や考えが存在し、背負っている背景も異なります。
しかし従来の少年漫画では敵=心を持たない存在とされ、敵の背景描写が甘い作品も珍しくありませんでした。
「鬼滅の刃」では敵それぞれが持っている背景が丁寧に描写され、心を持った個人として扱われています。
5.子供心(大人も)をくすぐる仕掛け
「鬼滅の刃」では、子供心・大人心をくすぐるさまざまな仕掛けがされています。
炭治郎や仲間たちは、全集中の呼吸という特殊な呼吸法によって繰り出される技で鬼を退治していきます。
呼吸法には流派が存在し、技の見た目はもちろん効果も異なるのが特徴です。
いわゆる属性をいくつにも分けることで、多彩な技が存在する理由づけになっています。
柱と呼ばれる精鋭メンバーを鬼殺隊のトップに置くことで、物語全体にメリハリをつけているのも「鬼滅の刃」の特徴です。
持ち主によって色が変わる日輪刀も、ヒットの要因になったと考えられます。
「もし自分が鬼殺隊に入隊したら、日輪刀はどんな色になるだろう」
と私たちに想像させてくれるのです。
「どんなポイントを持ってくれば、見る側は楽しんでくれるだろう」
そんな思いを感じさせる作品だからこそ、「鬼滅の刃」はヒットしたといえるでしょう。
「鬼滅の刃」の人気キャラクターを紹介!
「鬼滅の刃」のキャラクターは、それぞれに複雑な事情を抱えています。
「鬼滅の刃」の人気キャラクターの人となりを確認して、作品の魅力をもっと知ってみませんか。
主人公 竈門炭治郎(かまどたんじろう)
「鬼滅の刃」の主人公で、水の呼吸の使い手。
炭を売りながら家族と穏やかに暮らしていた。
鬼によって母親・兄弟を亡くす。
妹の禰豆子だけが生き残るが、人を鬼にする能力を持つ鬼舞辻無惨により鬼にされた後だった。
禰豆子に人としての意識が残っていることを知った炭治郎は、鬼殺隊に入隊し禰豆子を人に戻すため鬼との戦いに身を投じていく。
◆性格
穏やかで優しく、仲間想い。
母親・兄弟を養っていた影響か、同期に比べて精神年齢が高い。
天然な性格のため、周囲を驚かす(ツッコミを入れさせる)場面が珍しくない。
我妻善逸(あがつまぜんいつ)
炭治郎の同期で雷の呼吸の使い手。
鼓屋敷編(炭治郎が、鼓を持った鬼と死闘を繰り広げた)での出来事をきっかけに、炭治郎と仲良くなっていく。
鬼を1人でバサバサ倒す実力だが、眠っているときにしか力を発揮できない。
眠っているときの行動は覚えていないことがほとんどで、話がかみ合わない場面もある。
元々の髪色は黒、雷に打たれて金色に変化した。
◆性格
自信が無く非常に臆病。
ピンチのときには、自分よりも年下に助けを求める始末。
女性への執着が激しく、結婚願望も強い。
一見情けない要素だらけのキャラクターに見えるが、仲間想いで自分よりも他者のために強くなれるタイプ。
ボケが多いキャラクターが多い中で、貴重なツッコミ役。
嘴平伊之助(はしびらいのすけ)
主人公の同期であり、獣の呼吸の使い手。
猪の被り物をしているため猛々しい印象があるが、顔は美少女そのもの。
美少女の顔と、ムキムキの身体とのミスマッチが魅力的なキャラクター。
当初は禰豆子が入った箱を攻撃するなど、炭治郎に敵対する行動を取っていた。
しかし炭治郎やさまざまな人との交流の中で、徐々に言動や行動が変わっていく。
◆性格
山で猪に育てられたため、社会常識が無い・人への思いやりが無い・空気を読むのが不得意な面がある。
自分勝手な行動が目立ち、炭治郎や善逸を困らせる場面も少なくない。
人に優しくされた経験が乏しい影響か、自分に対して優しくする人物にはあっさり懐く傾向が見られる。
鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)
炭治郎の仇であり鬼のトップ。
鬼殺隊が長年にわたり追っている。
鬼舞辻無惨は見た目を自由に変える能力を持っているため、居場所を特定するのは簡単なことではない。
人を鬼に変える唯一無二の能力を使い、今まで多くの人を鬼にしてきた。
元々は人間だったが、あることをきっかけにして鬼となる。
◆性格
冷酷かつ残忍な性格で、仲間であっても自分の役に立たないと判断すれば殺害する。
言葉巧みに相手の弱みに付け込み、気に入った人を鬼にしていく。
「鬼滅の刃」はアニメから見るべき?それとも原作から?
「鬼滅の刃」を楽しむ際は、原作から始めることをおすすめします。
アニメではきれいにまとめるために割愛した部分があるため、原作を読んでからアニメを見ると全体が分かりやすくなります。
アニメと原作の違いを確認しながら、ぜひ「鬼滅の刃」を楽しんでみてください。