2020年日本中を騒がせた「鬼滅の刃」がついに完結しました。
コミックスのシリーズ累計発行部数は15,000万部を突破し、アニメ映画では日本歴代協業収入第一位を達成し、今も更新し続けています。
そんな「鬼滅の刃」の最終巻23巻の評価・感想について今回は紹介します!
鬼舞辻無惨と炭治郎たちの戦いはどうなるのでしょうか!?
最後はスッキリと終わってくれるので、安心して読める漫画です。
鬼舞辻無惨との最後の戦いは⁉︎
全鬼殺隊員、炭治郎、善逸、伊之助達は決死の戦いで、鬼舞辻無惨と戦います。
22巻の最後には珠世の作った四種の薬が無惨に効き、無惨を無力化していきます。
しかし、死に抗った無惨は呼吸の技を多く受けながらも耐え忍び、そうしている間についに日が明けました。
この時無惨を止めようとする炭治郎の日輪刀を一緒に義勇が掴み、2人で力を合わせます。
少し小さな炭治郎の手に力強く添えられる義勇の大きな手が頼もしさを感じ、炭治郎を最初から最後まで見守って、助けれくれようとしている義勇の強さや責任感、逞しさを感じて感動しました。
その後日光に耐えられない無惨は大きな肉の塊の赤ん坊の姿になり日光を避けるように逃げますが、鬼殺隊員達に止められて、逃げられずついに日光で焼けてしまいます。
炭治郎が鬼になる絶望…
やっと無惨を倒したと喜ぶ鬼殺隊員達や、死んだ子供達と話す悲鳴嶼さん、そしてついに自分たちの想いを伝えられた小芭内と蜜璃や、実弥が家族と別れるシーンがあり、ついに終わった!みんな辛かった、死んでほしくない…という思いが爆発します。
小芭内と蜜璃ちゃんの2人は生まれ変わって添い遂げる約束をするなんて…来世は幸せに生きて欲しいです。
しかし、この安堵の中で一つの不安が、炭治郎の中に残っていた無惨の細胞が、最後に炭治郎を鬼に変えてしまいます。
鬼になった炭治郎は初めは暴れますが、禰󠄀豆子や伊之助、善逸達の呼びかけに鬼になることを抗うような姿を見せていきます。
カナヲが胡蝶に託された藤の花の薬を最後の力を振り絞り炭治郎に打ち込み、炭治郎の中で帰りたいと思う炭治郎の気持ちが、無惨に打ち勝ちます。
みんなの炭治郎を呼ぶ声が炭治郎を元の世界に引き上げ、最後に今までに無惨や鬼に殺された、家族や仲間、煉獄、胡蝶、悲鳴嶼、小芭内、蜜璃…柱や鬼殺隊達が押し上げてくれました。
炭治郎が今まで頑張ってきたこと、人にしてきたことが繋がり、人々の思いが炭治郎を助けたのでしょうか?
みんなの想いが繋がり、炭治郎は元に戻ることができ、全ての物語が終わります。
最終話205話は輪廻転生した世界⁉︎
鬼殺隊の最後の戦いが終わり、鬼のいない世界が始まりました。
そして最終話に描かれたのは、炭治郎たちが鬼と戦った時代からだいぶ進んだ現代の話です。
炭治郎や禰󠄀豆子たちの子孫が平和に生きる時代に、輪廻転生した柱や仲間たちが生きています。
何百年も前の人の話だけれど、その人だけのその人にしか分からない物語があると炭治郎の子孫・竈門炭彦は言います。
みんなの思いが大切に引き継がれているのは、私たちの生活にも言えるのではないでしょうか?
一見繋がっていないような出来事や想いは、今までの私たちの祖先や先人たちが大きな力を使って積み上げてきたものかもと思います。
この最終話には賛否両論があるようです。
輪廻転生したキャラクターではなく、炭治郎たちのその後をもっと描いて欲しかったなどという意見がありますが、最後にこの話を入れたのは、読者に今の自分の命や存在を大切に思って貰うために描かれたのでは?と私は思います。
作者・吾峠呼世晴は何を伝えたかったのか?批評と感想
「生まれてくることができて幸福でした」
最終巻23巻に載せられている最後のメッセージの冒頭です。
単行本で加筆されたメッセージは誰のメッセージかは描かれていません。
しかし、全ての登場人物を知っていて、みんなに感謝の気持ちをこれからの想いを伝えたいのは、炭治郎であり作者です。
作者の吾峠呼世晴さんは炭治郎に本当に「鬼滅の刃」で伝えたかった想いを託したのではないでしょうか?
「鬼滅の刃」はかっこいい呼吸の技や仲間たちとの絆、想いなどにも魅力のある物語でした。
でもただかっこよかった、面白かっただけで終わるのではなく、読者たちにこれから心の支えや、生きる希望にするためのメッセージを伝えたかったのではと思います。
「鬼滅の刃」はアクション系漫画でもありますが、生き方を教えてくれる、感動系漫画でした。
まとめ
今回は、「鬼滅の刃」23巻の批評と感想を記載しました。
炭治郎たちの想いからこれからの自分たちの生き方や人との繋がりを考えさせられる漫画でした。
アニメなどを見て「鬼滅の刃」に興味が湧いた方は、漫画も読んでみてはいかがでしょうか?