【ネタバレあり】漫画「呪術廻戦」17巻の批評と感想。

はじめに

2021年10月4日に『呪術廻戦』の17巻が発売されました。

今回はその感想と批評をネタバレも含めご紹介いたします。

感想・批評

無慈悲な渋谷事変が終わり、少しは平穏な日々が戻るかな?と思いましたが呪術廻戦はそう甘くはありません。
渋谷事変でだいぶ絶望したにもかかわらず、忙しなく血みどろな争いがやってきます。

まずは新たに始まる殺し合い『死滅回游』ですが、こちらはルールも多く、なかなかピンと来ません。
新しい戦いが始まるかと思うとワクワクもしますが、多くの犠牲を考えると、もっと穏やかな日常シーンを見てみたいなとも思ってしまいます。

そしてどんどん複雑になっていく内容についていけるかも少し不安です。
私のようにアニメを見て呪術廻戦に興味を持った人は、今どれくらい内容を理解して漫画を読んでいるのでしょうか。
吹き出しの中のたくさんの文字を見て、『HUNTER×HUNTER』や『デスノート』を想起しました。
やはり面白い漫画には難解さも備わっているものなのでしょうか。
作者は頭がいいなあと度々思いますが、私のような人間はもう少しわかりやすく物語が進んでほしいなと思ってしまいます…。

『死滅回游』だけではなく、今巻ではさまざまな人間の思惑も渦巻いています。

前巻に引き続き乙骨憂太というキャラクターが登場しますが、最初その胸の内がわからず、とても不安な気持ちになりました。
前日譚である『呪術廻戦 0』では主役を張る人物なので、虎杖と敵対すると嫌だな…と複雑な心境でしたが、後に味方だということがわかり、心からほっとしました。
乙骨は規格外のつよさですし、これ以上いたぶられる主人公の虎杖を見たくないという気持ちもあります。(無理でしょうが…)
これからも立ちはだかる敵にならないことを祈ります!

次に真希の生地・禪院家でのシーンですが、まあ血みどろも血みどろ。
凄惨な描写が続きます。

呪術廻戦は最初から敵含めグロテスクな描写が多かったので、多少の覚悟はしていたつもりでしたが、生身の人間が無残に殺されていく姿にはやはり胸が痛くなりました。
気持ち悪い敵を屠るのとは訳が違い、目を覆いたくなるほどの光景でした。
陰惨なドロドロ展開が好きな人にはたまらない展開だと思います。

また、個人的には呪力を持たずとも果敢に敵に向かってゆく真希が好きだったので、強大な力を手に入れてしまい残念な気持ちも。
最強のキャラクターは五条悟だけでいいのでは…と感じてしまいます。
また、真希も釘崎と同様に覇気のあるキャラクターだったので、力を手に入れたことによってそれが損なわれてしまうのではないかと心配になりました。

今回、夜蛾や禪院真依、直哉が死亡しましたが個人的にあっさり感が否めなかったように思います。
登場人物が多いのでひとりひとりに時間を割けないということもあるでしょうが、特に真希と真依の物語はもっと見たかったな、と感じてしまいました。
早いスピードで人がバッタバッタ死んでいくので、ゆっくりと感情移入する暇がなく、また芽生えることもなく「ああ、そうなんだ」くらいにしか思えないのが非常に悲しいです。

『死滅回游』が始まり、また多くのキャラクターが死ぬと思うと複雑な気持ちです。
個人的には七海という人物が好きだったので、渋谷事変で無残な最期を遂げてトラウマになっています…。
このような描写が続くのであれば、感情移入ができないくらいで丁度良いのかもな、と感じてしまいます。

今まで最強の男・五条悟がいることで気持ち的にも安心して読み進めることができていました。
しかし、箱に封印されているため、この17巻では一度も姿を見ることができず、ひとりいないだけでこんなにも不安なものなのかと恐ろしい気持ちになりました。
それだけ五条先生の存在に救われていたんだなと思う反面、人間側やばいのでは…と改めて感じずにはいられません。
そのために真希の覚醒が必要だったのかもしれませんね。

また、17巻では虎杖の出生について少しですが触れられていました。
虎杖が超人的な身体能力を持っていることは第1話から周知の事実でしたが、改めて人間ではない説が上がってくるとそれはそれで苦しいものがあります。
虎杖自身がこの事実とどう向き合うのかも気がかりです。
そして今回、虎杖は自分のせいで大勢の人が死んだと自身を責めていました。
そんな純粋な彼にもうこれ以上傷ついてほしくないと思ってしまうのです。

そして渋谷事変で敵の真人によって重傷を負った釘崎の安否は、この巻ではまだよくわかりませんでした。
重苦しい空気を変えてくれる活気に満ちたキャラクターだったので、いるといないのとでは読者の心持ちもまったく変わってきます。

個人的には主要なキャラクターが消えるにはまだ早い段階だと感じるので、生きている説を推しています!

今回は人間も含めたさまざまな『呪』について描かれており、かなり濃い内容となっていました。

主人公・虎杖の出生・そして釘崎の安否が気になるところです。
また、新たな殺し合い『死滅回游』も…。
まだまだ見逃せない展開が続きそうですね。

タイトルとURLをコピーしました