【ネタバレあり】漫画「極主夫道」10巻の批評と感想。

2022年7月7日に発売された「極主夫道」10巻。

「極主夫道」は、極道から主夫に転向した龍を中心に繰り広げられる、任侠コメディです。

本作は1話完結のショートストーリーだけで構成されていますが、短いエピソードの中にオチがしっかりあり、登場人物のキャラが立っているのが魅力。

この記事ではそんな「極主夫道」10巻の批評と感想を、ネタバレありでお伝えします。

「極主夫道」10巻の感想

「極主夫道」も、ついに10巻へ突入。

10巻を迎えても龍の勢いはとどまることを知らず、相変わらずぶっちぎった思考と行動力で読者を笑わせてくれます。

本編は雲雀姐さんが働くスーパーで、龍が万引きGメンを任されるエピソードからスタート。

今回も身近な出来事を題材にしつつ、ところどころにカオスさが散りばめられ、絶妙なバランスのギャグが面白かったです。

また、10巻は「ダイエット」や「禁煙」など、健康に関するエピソードが多かったですね。

健康志向なんてヤクザには縁遠いイメージがありますが、毎回必ず組の人間が出てきて話に一枚噛むことで、クスっとできるエピソードに仕上がっています。

そして「極主夫道」は毎回、単行本のカバー裏にも趣向が凝らされていますが、今回は龍が本編で作った秋メニューのレシピが登場。

本作はおいしそうな料理が多数登場するのも魅力の一つなので、いつか他の料理のレシピも公開してほしいです。

「極主夫道」10巻の内容と見どころ

ここからは「極主夫道」10巻のなかで、特に面白いと思ったエピソードや見どころをピックアップして紹介します。

組長の孫・杏ちゃんが登場

「極主夫道」10巻から登場した新キャラクターといえば、組長の孫娘・杏ちゃんです。

杏ちゃんはオマケ漫画も含めると10巻だけで3つものエピソードに登場しており、今後はレギュラーキャラクターになる可能性が高そうですね。

そんな杏ちゃんを語る上で外せないのが「顔芸」。

普段は年相応の幼い顔つき・振る舞いをしている杏ちゃんですが、驚くと顔つきが一気に渋くなり、子供とは思えないダンディなキャラクターを見せます。

龍が作った料理・炙り椎茸銀杏添えを食べた際は、一口で椎茸の産地を言い当てたほか「エグミもなく芳醇でふくよかな味わい」と、まるで大人のような感想を述べていました。

しかし、あまりにも癖が強い杏ちゃんに、友だちの楓ちゃんは少々引き気味。

杏ちゃんから「何の顔してるか当てて!」とクイズを出された挙句、疲れたおじさんのような顔を連続で見せられれば、楓ちゃんが引いてしまうのも無理ありません。

楓ちゃんはおまけ漫画で「この子苦手かも」と杏ちゃん本人に向かって本音を暴露しており、2人の友情の行方が気になります。

クリスマスを楽しみたい龍

「極主夫道」10巻で個人的に一番好きな話が、クリスマスのエピソードです。

クリスマス前から入念な計画を立て、当日を楽しみにしていた龍。

市販のツリーを購入するのではなく、ツリー用に本物のモミの木を入手してくるところに、本気度の高さを感じます。

しかしタイミング悪く、クリスマス当日に妻の美久が風邪を引いて寝込んでしまいました。

一緒に楽しもうと約束していた美久がダウンしたことで、龍はしょんぼりします。

頭では仕方のないことだとわかっていても、どうしてもクリスマスを楽しみたい気持ちが消えません。

そこで龍は、美久を介抱しつつシャンパンやケーキをすすめてみたり、着替えと称して手編みのセーターを渡したりします。

なお、セーターの胸元にはハートマークに「MIKU」とデザインされており、龍の独特のセンスが大爆発。

美久のことを気遣いつつも、何とかクリスマスを楽しもうとする龍のいじらしさが可愛い話でした。

龍の手作りリップクリーム

ある寒い冬の日、龍は主婦友との交流を楽しんでいました。

するとそこに、凛と美しい主婦・川口さんが合流。

しかし龍は、川口さんが笑顔を見せた瞬間、乾燥により彼女の唇が切れるのを見てしまいます。

「空気が乾燥してますね」と会話を振ってみたり、リップクリームを手作りしないかと持ちかけてみたり、何とか川口さんに唇を保湿してもらおうと奮闘する龍。

リップクリームまで手作りできるなんて、龍のスキルはもはや主夫力という言葉だけでは片付けられません。

ただ、リップクリームを作っているときの龍の顔は、子供が見れば号泣必至の悪人面であり、表情と行動のギャップが笑えます。

ですが川口さんは、保湿にこだわり自己流スキンケアに確固たる自信を持っていました。

あの手この手で保湿させようとする龍と、自分のプライドをかけて提案を拒否する川口さんが繰り広げる攻防戦がテンポよく、今回一番笑えたエピソードです。

「極主夫道」10巻の総評

連載開始当初に比べるとフォーカスされるキャラクターが増え、少し笑いの方向性が変わったように思います。

しかし、巻数が長くなれば龍のパワフルさだけに頼っていられませんし、多くのキャラクターにスポットを当てる今のスタンスもありかなと考えるようになりました。

少しテイストが変わってもギャグセンスは相変わらずキレッキレで、ちゃんと笑わせてくれるところが「極主夫道」の魅力です。

なお、この記事ではあまり紹介できませんでしたが、10巻のおまけ漫画も読み応えがありましたよ。

「極主夫道」11巻の発売が今から楽しみです!

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